今年はレンゲソウが種を落すのを待って、植え時が遅くなった苗たち。『田の声』の前までは心細く揺れていたのですが、終えて田んぼを見ると、急に分けつが進んだのか、苗たちが不思議と元気で。…きっとそうゆうことなんだろうと納得。
三重県は美杉町の竹原地区に構えた「美杉・里山音楽舎」。田植えを終えて、野あがりの行事(コンサート)として『田の声2019』。今年も「Chojiメール」と地元へのあいさつを中心にお誘い。縁あって集ってくれた大勢のみなさんと、気持ちのいい、里山のにぎわいとなりました。
家の前に新しく作った田んぼは「田んぼテラス」。この日は田んぼカフェとして12時オープン。地元の「HOA BINH TABLE」さんのホットドッグやサンドイッチと共に。そして亀山から「魚と子どものネットワーク」さんが田んぼの水路で子供たちと生き物調査。ヤゴや魚類もたくさんでしたが、なんと大きなモクズガニが取れてみんなびっくり。地元の人たちも「これみな水路におったんかー!?」
さて14時。梅雨の不安定な気候なので、コンサートは早々に主屋でやることに決めましたが、神事と位置付けた田んぼの舞台での一曲。美杉連山のろし太鼓の仲間、かなでくんに付け太鼓を打ってもらい、いざ田んぼの中へ。
風の吹く中で「田んぼオブザワールド」。田んぼの無事、豊作を願って。
田んぼから上がると、主屋「土の音-tsuchinone-」へ。
今日の日にふさわしい10数曲を選んで歌いました。後半にはゲストに松阪のトリタニタツシさん。土地の歌「祭文-石童丸和讃-」をマンドーラと演奏したのは貴重でしたね。
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さてうちのある集落を小原(おわら)と言います。この企画を行事と言う一番の心強さは、小原の人たちがさまざまな形で参加してくれていること。楽しく集って訪れる人たちとの交流はもちろん、受付や駐車場、お茶出しまでオール地元なんです。おかげで大事な友人や仲間たちを迎えられる。ありがたいことです。
だから、こちらも不特定多数への宣伝はやめて、心を込めたお誘い(Chojiメール)としています。それで来てくれる人がまた、きっと喜んでくれるだろうという大事な友人たちを誘って新しい輪に。今回は外国からの人も多く(6か国)、という不思議なご縁。100人という雨天のキャパもあってのことですが、ここは今後もこれでいいのかなと思っています。
夜は宿泊のみなさんと鉄人を囲んで、今年はささやかに。(笑)
折々に通ってくれれば顔見知り。小さな集落の気持ちのいいにぎわい。稲の成長を見守りつつ、また収穫祭で盛大に集いましょう。
(おしまい)
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追記>
田の声当日に向けて、蔵のスタジオ「水の音-mizunone-」で採れたての音源を、新鮮な野菜のように届けることにしました。題して生産者シリーズ。第一弾は、今回2番まで書いた「鉄人辰男の唄」でした。鉄人も喜んでくれてよかったです。
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3月17日は晴れたり雨降ったりの不思議な日でしたが、出会いの沼島で、初めての企画。「ぬしま展」でした。沼島(ぬしま)は淡路島の南にあって、古事記に出てくる国生み神話の島とも言われる、小さな島です。
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<前日>
楽器と機材が海を渡ります。いつも車でのツアーなのでこのスタイルは初めて。なんとかなるもんです。
海の幸というのは本当に贅沢で、前日入りの喜びであり、危うさであり。島の常連さんとの再会もうれしく、日本酒を合わせずにはいられないという。
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<当日>
さて当日の朝、まずは吉甚(よしじん)でスイーツ&コーヒーのオープン。
お目当てはこちら。淡路島の人気飲食店4店による、上立神岩を始めとした沼島シンボルの岩々をテーマにコラボスイーツ。
神宮寺ではコンサートの準備も完了・・・というところで本日何度目かの雨が、開け放った縁側から吹き込み、雷も伴い、右往左往。(笑)その頃別会場(屋内)で行われていた、沼島小学校の子供たちの和太鼓に、本日初披露の国生み神話の紙芝居も見に行けず、写真も無く、ごめんなさい。
それでもコンサートが始まる頃にはすっかり雨もあがりました。寒かったけどね。
さて、神宮寺に歌碑のある「沼島小唄」。そのことを知らずに借りていた郷土資料のテープの中の一曲に、子供たちが歌うこの歌が収録されており、それに魅かれてご縁とばかり歌うことに。富田砕花が昭和2年に沼島を訪れた際、この神宮寺に泊まって明日帰ろうというところに台風で足止めとなり、つづきを6番まで書いたという秘話を住職から聞いて、よりありがたく。沼島のみなさんが口ずさんでくれてなおうれし。
3度目の来島でしたが、通うほどに、付き合うほどにいろんな出会い。地域おこし協力隊をこの3月で任期終了となる川勝惠さんが丁寧にいろんな方とつないでくれたおかげ。彼女が今年の旧正月に書いた沼島への思いを元に「つむぐ」という歌を作って披露しました。
そして
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<翌日>
たのしくいっしょに過ごした飲食店のみなさんとお別れして、翌朝、上立神岩の朝日を見に。1年前に泊まった時は曇っていて見られなかったのですが、思いが叶いました。なにものにも代えられない美しさと尊さ。国生み神話の所以です。
今回のご縁はふくカフェオーナー樫本さんに始まります。今から10年近く前に香川の「おてんとさん」というカフェでのコンサートに来てくれてお会いし、その後にオープンした「ふくカフェ」は今や淡路でも大人気店。それでもおごることなく、ご縁を大切に、いろんな人たちを繋いでいます。ぬしま展、今回の試みはほんのはじまり。このつづきはまたいつか。
貴重な第一回、大事な友人たちも来てくれてうれしかった。お運びいただいたみなさんありがとうございました。沼島のみなさん、またお会いしましょう。
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最後に淡路島の飲食4店のリンクを紹介しておきますね。
●ふくカフェ>ここがはじまり
●KEKKOI>創作うどんとアットホームなお店
●maaru>海岸沿いのリゾートなカフェ
https://cafemaaru.shopinfo.jp/
●PICCOLOTTO>当日は来られませんでしたが準備の協力をいただきました
https://piccolotto-ghc.business.site/
◎よしじん>沼島のことはまずここへ
http://nushima-yoshijin.jp/hello-world
Choji>4月は福島です!
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あたたかい日には庭で開催していたのですが、今年は雪の予報まで出て寒かったのでお座敷にて。
緑の劇場三好さんによる、神奈川民話の語りから始まりました。三好さんは元劇団員で、野菜を通じて地域と人と向き合い、最近はまたお芝居や語りにも力を入れているのです。酒匂川沿いに暮らした農家の嫁「たみ」のお話を聞かせてくれました。
そして春待ちコンサート。三好さんの語りを受けてお隣は大井町の田植唄に始め、「田んぼオブザワールド」から、ここ柏木家のみかん山で生まれた「みかん狩りランデブー」、僕自身の田舎暮らしの話に、「軽トラでゴー」では田んぼに落ちる事故もありましたが(笑)、楽しくわいわいと。「まわせ一升ビン」では、いつもライブに来てくれるちびっこちゃんが踊り出したのが最高でした。
コンサートの後は来てくれたみなさんと交流会して、やがて夜になり、そのまま柏木家で酔っぱらいの世界へ。
梅のつぼみも順に開いていき、こうして春がやってくるわけです。今年も本当に楽しかったです。また来年もよければみなさんでお集まりください。
Chojiライブスケジュール>
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「フォークミュージック」とは?
さて話は「folk music」問題。フォークミュージック。民俗音楽。たいへん定義のしにくいカテゴリー。大事かどうかは後に回し、定義もなくフォークミュージックを話題にしているのはなんとも気持ちが悪い。現代において一般的な「フォーク」のイメージと言ったら、フォークソング、フォークシンガー、フォーク酒場?いわゆるギター弾き語りの歌のようなものが連想される。70年代頃の社会的なメッセージを込めたものを指したりもする。しかし、いわゆるトラッド系の音楽をやる人たちが言う「フォーク」はもう少し本来的なもの。
はたしてその本来の意味は?というと、原義としては、(階層化社会における)民衆の音楽。つまりヨーロッパでは、クラシック等の宮廷や教会の音楽と比較される形で、民衆の中に生まれ親しまれた音楽を指したもの。日本で言うなら、雅楽などの宮廷音楽に対する労作歌という形でカテゴライズできる。ところが。18世紀にもなるとクラシックは既に民衆に広まる。日本でも音楽は江戸で大衆芸能化される。近代以降は音楽そのものが民衆の楽しみであり、上層階級の音楽との比較はあまり意味を持たない。すると、現代において、民俗音楽とは、「民間伝承のもの」と改めて定義する。つまり、都市やメディアと結びついたポピュラーミュージックと区別する。ところが。
日本のフォークミュージックは民謡?
日本語ではフォークミュージックは「民謡」と訳されるが、現代に残る日本の民謡のほとんどは江戸時代以降、つまり近代のものと聞く。テレビやインターネットこそないが、平和だった江戸時代、旅行や参勤交代で各地から持ち込まれる郷土芸能。「お国はどちらですか?」「では郷土の歌など一つ」となれば、人気のあるものは江戸で流行り、再び人の往来によって全国に流通する。自身、各地で出会う民謡の歌詞は北から南まで似た文句が歌われるものが本当に多い。また7・7・7・5で歌う”どどいつ調”のリズムの取り方もかなりの割合で各地の歌に共通する。著作権もなかった時代、乱暴に言えばいいものはパクリ放題。人気のあるものが残っていくのが世の常。こうなるとポピュラー音楽と民俗音楽の区別もつかない。果たして海外はどうなのだろう?ここは自分で歩いてないのでわからないが、ある程度裕福になれば、文化活動は一旦均一化される。旅行などによる文化の往来も激しくなる。そうなると事情は世界でそう変わらないのではないか。
音楽は風土から
さて、ここまでくると、民俗音楽、フォークミュージックを語ること自体がどうでもよくなってくる。では僕らは何に憧れるのか。それはきっと、その風土やローカルにしか生まれなかった音楽に興味があるんだと思う。その背景には、暮らし、コミュニティー、信仰等が大きく作用している。つまり、音楽だけを切り離して考えるとナンセンス。いわゆる形骸化する。
人によって音楽のアプローチはさまざまだけど、僕が民俗学的な興味を持ち始めたのは2010年の北陸の旅。佐渡島で集落に10日間滞在し、その村で話をすれば、ほとんどが田畑や山の話だった。これが理解できなければ何もわからないと思っていたところ縁あって、翌年に田んぼを始めた。そして去年、自身の田んぼで実りを得て、いよいよ音楽に向き合える気がするのだ。
音楽はいろんな力を持っているのかもしれない。世界に響き、宇宙と交信するという人もいるし、そうかもしれない。ただ、僕が知っている音楽は、人の営みの中にあり、まずはそこに素朴な役割があったと思う。今のところ、音楽として興味があるのはそこである。風土無くして語れないし、そこに人間の暮らしがあって芸能となる気がしている。
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稲刈りとはざかけ
7月末に穂が出ると、その後は日照りが続き、一番水が欲しい時期なので心配でしたが、うちは幸い川の水が豊富で切れることがなく、順調に育ちました。8月末のツアーも予定通りでかけ、その間はお隣のTさんに見ててもらい、台風も二つやりすごしました。そしてツアーから戻って9月5日に落水。水を抜きます。
さて、稲刈りも、筒香で覚えたやり方で、はざかけにします。ただ道具が揃わず。刈り取って束ねるバインダーという機械と、それと、稲を掛けて干す木がありません。バインダーは今年は借りることにしました。そして木。「なる」とも言います。昔田んぼをやっていた家にはどこもあったはずなので、探せば見つかると思ってました。ところがどこも割り木にして燃やしてしまっていて、なかなかみつかりません。
”足”にする短いものはどうにかまとまり、上に乗せる長い木は、筒香の師匠にも相談して、竹を切り出して使うことにしました。ちなみに稲架にする材としてはヒノキが丈夫で長持ち。杉もよし。竹は軽くて楽だけどあまり長持ちはしません。
使えそうな竹、どこかいいところはないか相談すると、これまた隣のTさんが軽トラでいっしょに行ってくれました。もう80歳近いんですが、気分が乗ると「今から行こか!」と。うちでは鉄人Tさんと呼んでいます。
さて、稲架を立てる準備も整いました。ところが。雨が、やみません。稲刈りの条件は、まず稲が乾いていること(早朝も露が付くので稲刈りはしません)、そして機械を入れる場合は田んぼも乾かないと。つまり晴れが続かないとダメなんですが、2週間も雨が続き、これは困ったことでした。周りの田でも、刈り時を逸して中には稲が倒れてしまっているところも。ちなみに大きな田では、大きくて重い機械を使うので、より田が乾かないと入れないわけです。みんなヤキモキする9月でした。
9/18。2〜3日雨が止んだところで今日しかないと、稲刈り。田はまだ少しぬかるんでいましたが、思い切ってバインダーを走らせました。一輪のタイプで、刈り取った株の上を行けば大丈夫と思ったんですが、これがぬるぬると滑って、たいへん難儀しました。ただ、この田の稲刈りは、刈りゆく途中もとてもおもしろい光景が広がり。
instagram>Choji https://www.instagram.com/chojisong/
植えるのは2条(2列)、刈り取りは1条でしたが、外から順に刈っていけば難なくスムーズでした。そして、稲架を立て、掛けて行きます。
↑ときどきガタンゴトンと行く名松線がうれしい
田んぼの乾きを見ながら、機械の調子を見ながら2日がかりの稲刈り。刈った稲を夫婦2人だけで掛けていくと(組んだ木の紐が切れて掛け直しもあり…)、ぐんぐんと日が暮れはじめ。明日は雨というので夜までかかってはざかけ。そういえば筒香の師匠も一人で「ヘッドライトつけてはざかけした」と言っていたなぁ。疲労はピークでしたが、もうすぐ満月という明るい月に照らされて、とても美しいひとときでした。
天日干しの決め手はビニール
翌日は予報通りの雨でした。ストロー状の茎から雨が入らないようにビニールをかけるのも筒香での知恵。これが後に功を奏します。というのもこの後、また長雨が続き、晴れても2日と続かずまた雨。美杉でも数件、はざかけにしていたところも、この年は天日干しを諦め、乾燥機にかけたと言います。そしてまた台風直撃の予報。「もうはずしたら?」とさんざん言われ悩みましたが、筒香での様子も聞きながら、このまま台風に向かうことにしました。
さて、この台風の前に取り入れた仲間の田で、籾の水分率が16〜17%。台風が通り過ぎた(一部稲架は倒れましたが)翌日の午後にうちの籾を計ったらなんと14.7%。台風後の強めの風もよかったのですが、差がついたのは根元にかけたビニールです。地元では、かけたことがないそうです。
地方によっては家や田んぼの脇に何段にも高く組んだ稲架場があって、そこに干していたりします。この場合一番上にはだいたい屋根があります。稲から離した屋根があれば、蒸れないので理想です。でも田んぼ内に仮設で組む場合には屋根まで作れず、応急処置としてこのビニールをかけるわけです。これは推測ですが、昔は田植えは6月、稲刈りは10月が普通。長雨が終わり、秋晴れが続くころに稲刈りをして田んぼに干しておけば、屋根をしなくてもよく乾いたんでしょう。気候や道具、田植えの時期も変わり、いくらその土地の話とはいえ、昔のやり方を聞いて再現するだけでは難しいのかもしれません。かたや筒香は現役のはざかけ集落。僕にとってはこの経験が大きな支えとなったわけです。
新米の味はいかに
脱穀は、ハーベスタという自走式の脱穀機。これはさすがに手に入らないと思っていたので、近くの仲間から借りました。そして始めると近所のみなさんがわらわらと手伝ってくれて、あっという間に籾に。そして、本来はこの後に籾摺りという工程があるんですが、大阪の田んぼ仲間からもらった、籾から精米できる精米機でいっきに白米へ。その晩、まだ片付けも終わらない中、どうしても食べたくて、その場に飯盒炊飯を出し、薪で炊いて食べました。2人で顔を合わせ、、「うまい。」本当においしいお米ができました。
新米を羽釜で炊いて味わう「収穫祭」の様子はこちら>
http://blog.choji.jp/?eid=1069570
現役のはざかけ集落「筒香」とは
さてそろそろまとめとするんですが、美杉での初めての田は、自分らならではの経験がさまざまに頼りになりました。まずはなんといっても現役のはざかけ集落「筒香」(和歌山県伊都郡高野町)での経験。最近はツアーで周っていると各地でよくはざかけの様子を見かけることがあり、移住者が自給用に、または農業体験のための場づくりだったりも多い気がします。ただ集落全体が未だに現役農法としてはざかけをしているというのは、とても珍しいことです。中山間地で、一軒の家が所有する田も少なく、新しい大きな機械が入るチャンスがなかったためですが、そのために手をかけて、気候に合わせて工夫し、今でも毎年おいしいお米を収穫しているのはすごいことです。田畑というものは、気候風土が変われば、その土地でまた一から学んでいかなければならないのも事実ですが、筒香での学びは美杉でも活きました。
それと、東北から九州まで全国各地、集落等を周るツアーでさまざまな田んぼを見て歌い、話を聞き、時にいっしょに作業し、というのもやはり自分の田を持つ上で大いに参考になりました。
そしてもうひとつ、自分の脳内が田んぼでいっぱいだったので、ライブをしてもつい田の話。先日宇陀(奈良県)でのコンサートの時、米の保管について悩んでる事を話すと、翌日連絡があり、「桐の保管庫が一つ余ってるけどいるか?」と。こんな具合に、必要なものを、全国から、借りたりいただいたりできたのもとてもありがたいことでした。
田んぼという作品
自由な発想で田んぼを作ったけど、その形は必然であり、おいしい米を作るのが一番の目的です。そうしてできた形は毎日見ても飽きず。日々の変化、生き物との出会い、さまざまな発見と共に、どんどん愛おしくなりました。福岡は糸島の田んぼで話した宇根豊さんは、「どんなに有名で美しい棚田より、自分の田が一番美しい。」と言ってました。まったくその通りだと思います。あぁそうか、これは自分の愛すべき作品。田んぼに絵を描かなくても、おいしいお米を作るために手をかけ丹精込めて作った田んぼこそ、田んぼアートだと僕は思っています。こうなると歌を作るのと変わりませんね。来年はまた一つ田を増やします。できれば体験も。ほんのきっかけでもいいのでこの喜びを、子供たちや街に住む人にも知ってもらいたいのです。
生き物たちの田んぼ
最後に田んぼで出会った生き物たちを。
↑こいつは川でみつけた子ですが、稲刈りの時に田んぼからも出てきました。
来年の計画を少し
今年の田にはレンゲの種を撒きました。これを緑肥にして来年は育てます。5月の景色が楽しみですが、レンゲの花を咲かせてからなので、田植えは昔ながらの6月に。田の声コンサートも6月ですね。そして新しい田は、渡りのチョウチョ、アサギマダラを呼ぶ花、フジバカマと共存の田になりました。30年ぶりの複田で水が漏れるので、今いろいろと手を打ってるところですが、この田は冬季湛水(たんすい)にして、ますます生き物いっぱいの田を作ろうと思ってます。またいろいろとお誘いしますが、詳しいことはライブで直接お声かけください。
Chojiオフィシャルホームページ
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さて、今年いよいよ自分の土地で自分の田んぼを持ち、異常気象と言われる中、良い実りの秋を迎えられたことに、さまざまな心当たりを記しておこうと思います。
※写真をクリックすると大きくなります。
田んぼの経験
前段として、僕の田んぼ経験は、和歌山県は高野町、筒香という集落での7年間。といってもグループ活動なので、要所要所に参加して作業を一通り覚えていったまでです。でもこれが大きな礎になったことは言うまでもありません。そもそも当初横浜からの参加だったこともあって、体験という入り口に過ぎなかったのですが、生き物の成長というのは一時関わって忘れ置くことはできず、どっぷりとはまっていきます。合わせて、農作業というのはやればやるほど、ああしてみたい、こうしてみたいの欲求も自然とわいてくるものです。そして関わるほどに遠距離のもどかしさを感じていくのも事実です。
田んぼへの距離も理由の一つになり、親の実家のあった三重県へ越していたわけですが、出会いというものは不思議で、美杉(旧:美杉村、現:津市美杉町)に住み家をみつけて今年家の横の田んぼを耕し始めたという経緯でした。
どのように植えるか
さて、まずは形。どこの土地も同じ事情ですが、農業においては早くから耕地整理された四角い大きな田んぼへと皆移行しています。それで、棚田ほどではなくとも、多くの中山間地の、昔ながらの小さくて形が変わった田んぼは、他の用途に転用するか休耕地として残っていきます。うちは家の前の8畝(800?)の田んぼを気に入って決めたようなものですが、入る際から農業委員会の人に「この田はたいへんやぞ」と釘を刺されました。
機械での田植えはまるで図形問題です。どこから入って、どう形を埋めて、そしてどう出るか。植えた稲を踏まずに。大きくて四角い田んぼは効率がいいのです。筒香でさまざまな形の田んぼを植えさせてもらって身に着いたことですが、僕はけっこうこの図形問題が好きでした。さて、手前が丸く膨らんで奥に細くなる田をどう植えようかというのを、冬の間に考え思いついたのが車田。同時に真ん中には島のステージを描いていました。もちろん初めて試す方法。丸と縦が共存する田んぼというのはよそでも見たことがありません。そもそも真ん中に島はないですしね。
さてそうなるとまずは島作りから。未体験ゾーンです。土地の人の知恵袋に頼ります。地元小原(おわら)には壁取り山というのがあって、昔は家の壁に使う土をそこで取っていたそうです。今は取りに行く人もいないんですがさっそく連れて行ってもらい軽トラで持ち帰ります。庭の畑の囲いを外した(元は河原の)石が大量にあったので体積を稼ぐために最初にその石を積んでおきます。運んできた土を盛って、あとは草が生えてくるのを待ちながら、水を入れると見事小さな島になりました。
ところで田んぼの道具ですが、小さなトラクターが欲しかったものの、縁あって筒香で耕耘(こううん)機を譲ってもらい、2条植えの田植え機は地元で手に入り、なんとか田植え前に揃いました。どちらも歩行式の小さな機械です。耕耘機は初めてでしたが、なかなかの暴れ馬で。歩行式だというのに前進8速、後進4速まであり、誤ってギアが入って死ぬ思いをしました。(トレーラー(牽引)仕様の時に使うんだと思われます)きっといろんな事故があって安全な機械に進化していったんでしょう。
田植え、そして歌う
4月の決まったツアーもあるので、苗づくりはあきらめ、今回は農協で苗を買いました。ただ、美杉は特別栽培米の指定があって、ありがたいことに無農薬の苗。
通常の田と同じで、まず長いラインに沿って縦に行くんですが、その際、円の直径分を残しておきます。そして奥半分が埋まったら島へ向かい、中心から渦巻き状に。バインダーでの刈取りを考えて時計回りに植えます。ほぼ計算通りにいきました。
そしてセレモニー。そのための島です。
2週間ほどたてばこんな感じに。キレイにできましたね。
「田の声」と題したここが舞台のコンサートの様子はこちら>
http://blog.choji.jp/?eid=1069569
無農薬の試みと動物対策
しばらく休んでいた田に溜まった栄養に期待して(だいたい一年目はよくできます)、今年は無施肥にしました。そして無農薬というのも初挑戦。範囲も限られているので、除草剤無しに草取りがどれだけたいへんなのか、一度試してみたかったんです。そして農協が行う防虫剤の空中散布も、うちはみんなの区画から外れた独立した田なので影響を受けません。
さてさて草はよく生えました。植えて1か月が勝負と言いますが、イベントもあってさぼった分のツケはあとで返ってきました。それでもヒエ(多くの田はこれに悩まされます)は少なく、朝夕に何度も田んぼに入っての作業はわりといいもんで。と感じたのも、家のすぐ横という条件がやっぱりよかったのかな。
虫については、出穂の頃からイナゴが大量に発生しました。青い葉っぱを食べまくるので、一度捕殺を試み、1時間ほどでペットボトルに70匹ほど捕まえたんですが、キリがないとあきらめました。あとは鹿。こちらは毎晩やってくるわけですが、4段の電柵だけで防ぎました。一度だけ、追いかけた一頭が慌てて山側から飛び込んでそのまま駆け抜け電柵を切って逃げ去りましたが、その後一度も入ることはありませんでした。恐い思いを仲間に話したんでしょう。イノシシについては家の横だからか、ここまでは冒険して来ませんでした。
動物対策は中山間地の田畑の大きな課題です。柵のことを考えなければ、すぐに何枚も田にするんですがね。まぁぼちぼちです。
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つづきは≫
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美杉(三重県)の竹原地区、うちは小原(おわら)という集落ですが、地域の人たち中心にささやかな収穫祭。ニッケルハルパのトリタニさんがいい写真たくさん撮ってくれたのでブログで紹介します。(トリタニさんの写真なのでいっしょに演奏してるシーンがないという。)
※写真クリックすると大きくなります。
新米は羽釜で炊こうと言うと、「うちに”おくどさん”あったなぁ」「フタやったらあったと思うで」「Hさんが上手に炊いてくれるんとちがうか」とご近所さんの協力で実現♪
せっかくなので羽釜がどれだうまいのか比べてみようと、炊飯器、圧力鍋、土鍋でも炊いて。50人なら2升五合で充分かなと用意してたらあっという間になくなって慌てて第二便を炊いたり。
炊けるまで歌いましょうと収穫祭コンサート。
親しいみなさんといっしょに。
お酒も進むわね。街からのみなさんもいっしょに交流。
一年の恵みに感謝のひととき。長雨に台風続きが不安だったこともあり、今回はうちうちお試しな企画でしたが、おいしいお米が採れたので来年は遠方からも集って盛大にやろうかなと思ってます。みんなで入れる体験の田んぼも一枚やりましょう。
来年もまた田んぼの音楽堂「田楽」へお越しください。
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円形の田植えから、無農薬・無施肥の試み、和歌山のはざかけ集落での7年の経験を元に、自分たちらしい米作り。ちょっとまとめてみようと思います。興味のある人はまた読んでくださいね。
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「田の声」を聴こうとこのタイトル。円に植えた稲に囲まれ、田んぼの歌から始めました。美杉に構えた交流拠点を「里山音楽舎」と名付け、そのオープン記念イベント。毎年横浜で行っていた『Welcome to Choji's House!』の美杉版でもあります。ちなみにvol.45。
梅雨の晴れ間、周りの緑も濃く、最高の日。ライブまでの時間も、地区の人たちに手伝ってもらってお茶を出し、縁側で過ごしてもらったり、川や、田の道を散策したり、みな思い思いに過ごしてくれていました。あらためて、いいところだなぁ。
遠方よりお馴染みのみなさん、地域でははじめまして。さまざまにごあいさつも兼ねて。
伊勢のベーシスト奥村さんがウッドベースで参加してくれました。美杉で最初のゲスト♪
今回はオープン記念ということで、終了後は会場を隣の田に移して大BBQ。みなさんいろいろ差し入れしてくれてすごく豪華。今日のオープンを共に祝ってもらいました。
美杉・里山音楽舎。施設は未完成ですが、なんとか看板かけてオープン。事務所のある主屋を『土の音 -tsuchinone- 』、離れを宿泊に『風の音 -kazenone- 』、水車を置いた蔵は制作の場スタジオ『水の音 -mizunone-』。そしてメインとなる音楽堂は自らの手で床まで張り終えて『田楽 -dengaku- 』と名付けました。しばらくは企画するイベントごとの稼働ですが、順に準備してご案内していきたいと思います。
まずは大切な機会に集まってくれたみなさんありがとうございました。来られなかったみなさんも、ぜひこれからお訪ねください。ちなみに丸く植えた田んぼ、10年ほど休んでいた田で、成長もよく、肥をやらずに声をかけて育てようと思います。歌を聞いてできる米、秋の実りがたのしみです。
Choji夏ツアー2018…>
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はまどま寄合ライブは、神奈川の季節の野菜と共に、地域を越えた寄合。いろんな話をしながら、できるだけ丁寧に、春を歌いました。一方反町では、早川広美さんとの自然観察&環境講座に続いて、夜はドゥビドゥバーで思う存分ライブ。思いつく歌を次々と歌いました。
ライブって場所によって、集まった人によって全然変わる。中一日での二つのライブは全く別のもので、それぞれとても有意義でした。僕にとっての横浜はこんな感じ。
さて美杉でのあれこれも進めなきゃですが、今週末は和歌山県橋本市、やどり温泉で大切な春の行事。田んぼ始まる前ににぎやかに。温泉入って餅ついて、お酒を飲んで歌いましょう♪
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全国各地での定例のコンサートへも、今年も変わらず行事の如く。打ち合せがまだのものもあるので予定ですが、遠方への計画もぜひ。それぞれに一年に一度の大切な集い、お会いできるのを今年もたのしみにしています。
<< 2018年コンサート&イベント予定 >>
●2/11(日)神奈川/小田原『中河原 春待ちコンサート』
●4/29(日)福島/西会津『奥川 春の縁側カフェコンサート』
●5/26(土)三重/松阪『北欧の森音楽会』
●6/17(日)三重/美杉『Welcome to Choji's House! vol.45』
●7/28(土)和歌山/高野『筒香 田んぼオブザワールド』
●8/25(土)秋田/大仙『大曲の花火』
●9/23(日)奈良/宇陀『宇陀歌彼岸会』
●12/16(日)神奈川/横浜『Welcome to Choji's House! vol.46』
活動20年の記念コンサートへは、改めて、多くのみなさんにお越しいただきありがとうございました。目指すものが見えた20年。次の20年はそのシーンをしっかりと作り育てていければ。そしてその次の20年で伝承にも繋がる種を蒔ければと、そんなことを真剣に考えた、美杉で過ごす初めての年越しでした。今年は歌を書きます。いろいろな計画も、またゆっくり聞いてください。2018年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
ブログデザインを一新し、タイトルも昨年発売のアルバムより「Chojiブログ −風と土−」としました。音楽堂づくりの進捗状況なども、ここやメルマガにて。ホーム(http://choji.jp)よりお越しください。
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2年半ほど前のこと。長らく福島でお世話になっていた音響さんに「同級生が三重に住んでいるから」と紹介されて出会ったのが沓澤敬さん。「日本料理 朔」というお店がオープンする直前のこと。気さくな人柄も後押しでしたが、敬さんと家族の生き方に惹かれ、お店がオープンすると折を見て食事をしに。慣れない懐石料理。こんなにもすーっと受け入れて感動できるものかと。そんな体験でした。
お店が休みの冬に訪ね、ゆっくりお酒など。日が落ちる頃に響いた薪割りの音。その光景とリズムが体に残り、書いたのがこの薪割り歌でした。2011年から筒香(和歌山)で体験してきた農作業、出会う民謡。ああそうか、僕が憧れるのはこういうものかと思っていたさなか、不意に生まれた仕事歌でした。
この年の秋、朔で、土地の料理と三重の酒、そこに生まれる歌というコラボイベントが実現します。その会でこの歌を初披露。終えて身内的打ち上げにて、残った三重の酒を酌み交わしながら、「美杉いいなぁ」と言ったのがきっかけ。「実はいいところがあって」と妻の佐知子さん。いやぁ住むとかそういうんじゃなくて・・・でも見るのはおもしろそうだし、あ、誰かに紹介できるし・・・と訪ねた家。その家に、この曲がCDとして発売される頃に住むことになったというのは、運命と言っておいた方がすっきりします。
気づけば40年出会うことのなかった親戚に囲まれ、さまざまな出会いが美杉にまたつながり、というのは少し恐いほどの縁。探し求め選ぶ移住ではなく、自然に逆らわず生きていく中で出会う人や土地。それは旅で交流が続いているさまざまな地域との関係にも通じるものに感じます。
風と土。土への敬意と憧れを持ちながら、やはり流れに身を置くということのような気がします。美杉での経験がまた歌となり、みなさんに聞いてもらえると思っています。
活動20年の節目も無事横浜で歌うことができました。来年は美杉で新たなお誘いができると思います。今年も一年ありがとうございました。アルバム『風と土』あらためて聞いてください。
土の上に生きて
冬が来る前に 薪をそろえて
斧を振りおろす 音が山に響く
黄昏はひとときで みな影になる
煙がのぼってゆく 月をかすめる
憧れではなく 流れに身を置く
ただゆっくりと ただ還ってゆく
ここに立つ命 山と向き合い
受け入れられたか そして朔になる
土の上に生きて 風を仰いで
空に伸ばす体 山に溶けてゆく
Choji『風と土』
(ジャケットの絵は朔の沓澤佐知子さんによるもの)
1. ホーボーワルツ
2. キヨちゃんのバギー
3. まわせ一升ビン
4. 収穫祭〜はたごんぼの歌〜
5. 村祭
6. かくれんぼ
7. 土の上に生きて〜朔の薪割り歌〜
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報恩寺というお寺は、お寺だからこその地元の拠り所であると共に、移住者や旅の人の集う場所でもありました。福島の友人を介して知り合った、吾妻由梨さんの導きでここを訪ねたのはもう7年前。吾妻さん自身も福島から三重へ家族で移ってきて報恩寺に通っていた一人です。
土地の人と他所の人。仲間になれたかなと思うと、またどこかへ去ってしまったり。それぞれの境遇やライフスタイルも違う中、そんな出入りの多い身の回りのコミュニティーの中で、心を通わせ繋がっていたいというのは実は儚い思い。少しずつ少しずつ。出会いを重ねながら。
かくれんぼ
月は満ちたか
もういいかい まぁだだよ
雲にかくれて、さぁまだ見えず
遠くはなれて
知らぬ思いを
空にたずねて、さぁまだ知れず
日々の別れに慣れてゆく
思い出すのは同じ月
近づいたのも
思いすごしか
くりかえしては、やがて丸くなる
Choji『風と土』
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NAGIで紹介されたCDレビュー>
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2015年春の中国地方ツアーで、山口を訪れたときに、シンガーソングライターの落合さとこさんと深夜のyoutube談義で、おしえてもらったもの。無声映画の時代に、レコード・トーキー(レコードに合わせて手動で同期させる実験的な映像作品)として作られたようなんですが、ちょっとした衝撃でした。映像の素晴らしさから、この曲の魅力も再発見し、いつしか歌うようになったんですね。もちろん同じアレンジはしませんが。
そして実はもう一本同じシリーズのもので、衝撃の作品があってこちらも。
それにしても80年以上前。技術の発達でできることの増えた今のエンターテイメントより、ずっと独自性を感じるのが不思議です。この夏のツアーでカバーした「隣組」もそうですが、戦前の暮らしやコミュニティーにヒントがあるのかな。
村祭
村の鎮守の神様の
今日はめでたい御祭日
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
朝から聞こえる笛太鼓
年も豊年満作で
村は総出の大祭
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
夜までにぎわう宮の森
実りの秋に神様の
恵みたたえる村祭
ドンドンヒャララドンヒャララ
ドンドンヒャララドンヒャララ
聞いても心が勇み立つ
Choji『風と土』
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和歌山県は橋本市で今や特産品として売り出し中のはたごんぼ。10年も前に、西畑という地区で、この幻のゴボウと言われた「はたごんぼ」復活の中心メンバーに、3人の男の人がいました。一人は歌を依頼してくれた素和さん。そして歌を作るために一年、畑でごんぼづくりを指導してくれた岩橋さん。そして、もう一人、徳田さんという人が今は西畑を離れていたので会えずにいたんですが、紹介してもらい、歌詞を書き上げる前に、じっくりと話を聞きにいったんです。
ごんぼへの愛情が強く伝わり、まるでごんぼの気持ちを代弁するかのような話ぶりに、心奪われ、ついに歌の中でその気持ちを歌うことにしました。高野山へ向かって歩く雑事のぼりに始まり、場面が変われば主人公は、はたごんぼ。「格好のことは言わんといてくれ、一生懸命生きたこの形。」
徳田さんは歌の披露の会にもいらっしゃらなかったので、直接CDを届けに行きました。後日メールにて「はたごんぼの現在、過去、未来、長所や短所といった性格まで伝わる。・・・土の中にいたごんぼが羽をつけて羽ばたくようだ」と、やっぱりごんぼへの愛情たっぷりの感想を伝えてくれました。
はたごんぼに関わり愛情を注ぐメンバーは他にもたくさんいて、くにぎ広場でその方たちと顔を合わせ、おしゃべりするのが大好きです。今年もいよいよ収穫の季節。関わるみなさんの気持ちの分まで、ますますあちこちで歌っていこうと思います。
(写真は素和さん、後ろにちらっと岩橋さん(笑))
収穫祭〜はたごんぼの歌〜
くにぎの山に雲が広がる
男たちは、かついで登る
この豊かな土に、手足を触れて
太陽と共に、暮らし生きていた
時は流れ、人は流れ
変わらないのはこの土地、もう一度耕そう
くにぎの山に声が聞こえる
一年の恵みを、集い祝おう
太くて長い、はたのごんぼは、香りをかげばすぐにわかる
大きな葉っぱにお日さんを受けて、ただたくましく育っていく
どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ
苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく
さあ、あっち行くかこっち行くかはわからない
ただがむしゃらに水を求めて
格好のことは言わんといてくれ、一生懸命生きたこの形
どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ
苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく
春夏秋冬と年を越えて、土を耕して暮らしてゆく
この土地の誇りはそこにあった、きっと喜びもそこにあった
くにぎの里に実りがある、今年も元気に迎えよう
人々がまた集まってくる、命の喜び分かち合おう
Choji『風と土』
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歩くほどにさまざまな表情を見せる山。一つ一つの樹や葉や実が、まるでアートのよう。やっぱりこうゆうものにはかなわないんだよなとそんな話をする。
ずっと歩いて行った先に開けた場所。もう少し澄んでいれば日本海まで見えるそう。
気づけば2年ぶりの田歌舎。飲み過ぎるのはいつものこと。変わらない気持ちよさのメンバーたちと、やっぱり大好きな場所。
田歌舎
http://www.nantan.zaq.ne.jp/fuajs500/
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◆Chojiニューアルバム『風と土』
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●12/17(日)『Welcome to Choji's House! vol.44』
〜Choji活動20年記念〜
横浜サムズアップ
12:00オープン>ライブスケジュール
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