美杉で田んぼづくり(その1:〜田植え)

 

さて、今年いよいよ自分の土地で自分の田んぼを持ち、異常気象と言われる中、良い実りの秋を迎えられたことに、さまざまな心当たりを記しておこうと思います。田んぼの話をする仲間もたくさんできたので、参考になればと。

 

※写真をクリックすると大きくなります。

 

 

 

 

 

田んぼの経験

 

前段として、僕の田んぼ経験は、和歌山県は高野町、筒香という集落での7年間。といってもグループ活動なので、要所要所に参加して作業を一通り覚えていったまでです。でもこれが大きな礎になったことは言うまでもありません。そもそも当初横浜からの参加だったこともあって、体験という入り口に過ぎなかったのですが、生き物の成長というのは一時関わって忘れ置くことはできず、どっぷりとはまっていきます。合わせて、農作業というのはやればやるほど、ああしてみたい、こうしてみたいの欲求も自然とわいてくるものです。そして関わるほどに遠距離のもどかしさを感じていくのも事実です。

 

 

 

 

田んぼへの距離も理由の一つになり、親の実家のあった三重県へ越していたわけですが、出会いというものは不思議で、美杉(旧:美杉村、現:津市美杉町)に住み家をみつけて今年家の横の田んぼを耕し始めたという経緯でした。

 

 

 

 

 

どのように植えるか

 

さて、まずは形。どこの土地も同じ事情ですが、農業においては早くから耕地整理された四角い大きな田んぼへと皆移行しています。それで、棚田ほどではなくとも、多くの中山間地の、昔ながらの小さくて形が変わった田んぼは、他の用途に転用するか休耕地として残っていきます。うちは家の前の8畝(800屐砲療弔鵑椶魑い貌って決めたようなものですが、入る際から農業委員会の人に「この田はたいへんやぞ」と釘を刺されました。

 

 

機械での田植えはまるで図形問題です。どこから入って、どう形を埋めて、そしてどう出るか。植えた稲を踏まずに。大きくて四角い田んぼは効率がいいのです。筒香でさまざまな形の田んぼを植えさせてもらって身に着いたことですが、僕はけっこうこの図形問題が好きでした。さて、手前が丸く膨らんで奥に細くなる田をどう植えようかというのを、冬の間に考え思いついたのが車田。同時に真ん中には島のステージを描いていました。もちろん初めて試す方法。丸と縦が共存する田んぼというのはよそでも見たことがありません。そもそも真ん中に島はないですしね。

 

 

 

 

さてそうなるとまずは島作りから。未体験ゾーンです。土地の人の知恵袋に頼ります。地元小原(おわら)には壁取り山というのがあって、昔は家の壁に使う土をそこで取っていたそうです。今は取りに行く人もいないんですがさっそく連れて行ってもらい軽トラで持ち帰ります。庭の畑の囲いを外した(元は河原の)石が大量にあったので体積を稼ぐために最初にその石を積んでおきます。運んできた土を盛って、あとは草が生えてくるのを待ちながら、水を入れると見事小さな島になりました。

 

 

 

 

ところで田んぼの道具ですが、小さなトラクターが欲しかったものの、縁あって筒香で耕耘(こううん)機を譲ってもらい、2条植えの田植え機は地元で手に入り、なんとか田植え前に揃いました。どちらも歩行式の小さな機械です。耕耘機は初めてでしたが、なかなかの暴れ馬で。歩行式だというのに前進8速、後進4速まであり、誤ってギアが入って死ぬ思いをしました。(トレーラー(牽引)仕様の時に使うんだと思われます)きっといろんな事故があって安全な機械に進化していったんでしょう。

 

 

 

 

 

田植え、そして歌う

 

4月の決まったツアーもあるので、苗づくりはあきらめ、今回は農協で苗を買いました。ただ、美杉は特別栽培米の指定があって、ありがたいことに無農薬の苗。

 

 

 

 

通常の田と同じで、まず長いラインに沿って縦に行くんですが、その際、円の直径分を残しておきます。そして奥半分が埋まったら島へ向かい、中心から渦巻き状に。バインダーでの刈取りを考えて時計回りに植えます。ほぼ計算通りにいきました。

 

 

 

そしてセレモニー。そのための島です。

 

 

 

2週間ほどたてばこんな感じに。キレイにできましたね。

 

 

「田の声」と題したここが舞台のコンサートの様子はこちら>

http://blog.choji.jp/?eid=1069569

 

 

 

無農薬の試みと動物対策

 

 

しばらく休んでいた田に溜まった栄養に期待して(だいたい一年目はよくできます)、今年は無施肥にしました。そして無農薬というのも初挑戦。範囲も限られているので、除草剤無しに草取りがどれだけたいへんなのか、一度試してみたかったんです。そして農協が行う防虫剤の空中散布も、うちはみんなの区画から外れた独立した田なので影響を受けません。

 

さてさて草はよく生えました。植えて1か月が勝負と言いますが、イベントもあってさぼった分のツケはあとで返ってきました。それでもヒエ(多くの田はこれに悩まされます)は少なく、朝夕に何度も田んぼに入っての作業はわりといいもんで。と感じたのも、家のすぐ横という条件がやっぱりよかったのかな。

 

虫については、出穂の頃からイナゴが大量に発生しました。青い葉っぱを食べまくるので、一度捕殺を試み、1時間ほどでペットボトルに70匹ほど捕まえたんですが、キリがないとあきらめました。あとは鹿。こちらは毎晩やってくるわけですが、4段の電柵だけで防ぎました。一度だけ、追いかけた一頭が慌てて山側から飛び込んでそのまま駆け抜け電柵を切って逃げ去りましたが、その後一度も入ることはありませんでした。恐い思いを仲間に話したんでしょう。イノシシについては家の横だからか、ここまでは冒険して来ませんでした。

 

動物対策は中山間地の田畑の大きな課題です。柵のことを考えなければ、すぐに何枚も田にするんですがね。まぁぼちぼちです。

 

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つづきは≫

美杉で田んぼづくり(その2:稲刈り〜)

 

 



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