宇陀歌彼岸会(終えて)
ちょうどこの一週間前、「阿弥陀式」という地元大東地区の地域行事で、集落の人に混ざっていっしょに拝ませてもらった時、「もう”馴染み”ですねぇ」と声をかけてもらったのがとても印象的でした。外から通っても、年に一度でも、少しずつ”馴染み”になる。今年も、土地の人と旅の人で、お彼岸は宇陀のお寺に集いましょうという『宇陀歌彼岸会』(うだうたひがんえ)5年目の開催でした。奈良県は宇陀市大宇陀、報恩寺にて。
まずはこの企画で復活した、大念珠繰り。数十年前に、地元檀家さんたちの寄付で作られた大念珠は、かつて念珠講として定期的に集まり繰られていたそうですが、土地の人も減り、講の集まりもなくなり、長いこと本堂の奥にしまわれていたものでした。この彼岸会を始めたのを機に、自然な流れで再開。子供たちもいっしょに。
そして彼岸会コンサート。この本堂に歌が響くのも、いよいよ馴染んだ気がしました。お彼岸の中日、ここに眠るご先祖さんたちにも喜んでもらえるようにと歌っています。今年もさまざまにうれしい出会いもありました。
1. 金蔵万燈会
2. 村祭り
3. ホーボーワルツ
4. まわせ一升ビン〜伊勢志摩サミットver.〜
5. やっちょんまかせ
6. 次の代へと
7. 記憶の旅
8. 田んぼオブザワールド
9. かくれんぼ
コンサートが終わると庫裏の方へ移動し、精進料理と、このお寺の世話役さんでもある、地元酒蔵の自慢の酒を、集まったみんなと酌み交わす。いい時間です。まずは皆もくもくと食べる(笑)
そして
まわせ一升ビン〜今夜は奈良のお酒バージョンで乾杯!もっといろんな人と話したかったんですが、大東のお酒飲みの人たちの席に割って入ると、グラスを置く間も許されず(笑)、だいぶ飲みました。
というわけでこのあたりは、あまりよく覚えていないのですが、写真をタイマーで撮るのにわいわいとやっていたのをなんとなく。最後まで残ったみんなで記念撮影。今年もよい一日になりました。
この規模のイベントをとても大事に思っています。主催者も関係者も、友人知人も、家族も、土地の人も旅の人も。…日本人もニュージーランド人も。もちろんさまざまな準備はするんですが、誰がもてなしもてなされるというのではなく、一つの輪の中で、大切にしたい時間を共有する。行事として。少しずつ根付き、馴染んできたのかなと、振り返りました。また来年も皆でここへ集まって、1年であったいろんな話ができますように。そしてまだ来られていないみなさんもぜひ、大宇陀の報恩寺へお立ち寄りください。
(おわり)
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この秋のおすすめ企画です!
伊勢志摩サミットに合わせて、三重の酒全35本を歌った「まわせ一升ビン」。三重の酒34本(一社酒造組合を退会されたそうで)と、自然美しい美杉の朔の料理、三重の味と合わせ、歌と共に特別企画です!
11/23(水・祝)
日本料理 朔(三重県津市美杉町八知)
11:00〜15:00
松阪からローカル列車JR名松線に乗って来られます。
70名様限定です。
詳細はChojiホームページをご覧ください。