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田んぼオブザワールド<セルフライナーノーツ#2>
春のツアー、今年は初めて中国地方を周ります。CD発売から一年近く経ちましたが初めての春なので、CD発売記念ということで。セルフライナーノーツは、改めて「田んぼオブザワールド」です。



当時はまだ横浜の団地に住んでいる頃で、毎月車で8時間もかけて和歌山は高野山麓の田んぼまででかけて行くのは、はまってしまったというより他に言いようのない感じでした。各地方を周るツアーで田んぼはいつも景色の中心にあったものの、いざ中に入ってみると見えるものが変わり、苗の様子、水の温度、カエルの声、森の色、ひと月ごとの景色の変化を次第に敏感に感じていくようになった気がしていました。

ちょうど夏の青々とした田んぼを目に焼き付けて帰って来た頃に、浮かんだフレーズがそのメロディーでした。でもそのまま完成はさせず、秋の収穫を迎えるまではじっくりと育てることにしました。そしてやがて稲刈りを終え、集落は冬を迎える頃、一年を振り返ります。色の無い景色が春を迎える瞬間、力みなぎる夏、一面の稲架掛けにトンボが舞う秋、少しずつ体の中に溜めていた言葉と感情を、季節を送りながら長い一曲に創作したのでした。

初めての米作り。都会から通ったこともあり、どこか憧れがあったのも事実です。それでも集落の人たちと汗を流し、酒を飲みながら、長くずっと続けてきたその暮らしに、少し触れられた実感もありました。休耕田を一つずつ再生しながら、土地の人との交流は年を追うごと深くなり、3年後の大きな水害の経験はまた別の歌になりますが、「田んぼオブザワールド」は、集落に暮らす人、都会にいても心の奥にこの景色を持っている全ての人に響けばと思っています。



ところでタイトルの「田んぼオブザワールド」。これは田んぼの中のコンサートをイメージしてて口をついたコトバでしたが、まだ始まってもいないイベントのテーマソングを書いた形になりました。もちろん翌年そのイベントもスタートすることになりましたが。


・・・・・・・・・・・


田んぼオブザワールド

色のない季節が終わろうとしている
生き物たちがごそごそし始める
あたたかくなったとあの人が言う
里に少しずつにぎわいが戻る


種を蒔きましょう、田んぼの季節
聞いたカエルが、もうそばまで来ている
水が入った 空が映った
小さな苗がサラサラと揺れてる

新しい一年をここから始める
おしゃべりな仲間と、青い空と

田んぼへ行こう、風を浴びよう
カエル追いかける子供の声
山は緑に、里はにぎわい、
繰り返す季節と生きてゆく


お気に入りの帽子をかぶってでかける
鳥も虫たちも元気に動いている
きゅうりやなすがぶらさがってる
夜は川の上にホタルがひらひらと

ほら、声をかければ、笑顔で返す
集まればまたわいわいと始める

田んぼ緑に、きらきら輝く
山にこだまする、ヒグラシの声
夏祭りには、皆で踊ろう
昔話は止まず、酒はすすむ


誰かが言った、田舎はいいなと
誰かが言った、都会はいいなと
失ったものは何だったのか?
憧れたのは何だったのか?

それぞれの思いを話さないまま
僕らは土に触れ汗をかいた

田んぼへ行こう、風を浴びよう
頭垂れた稲穂、赤とんぼ
山は色を変え、里に実りが
綴じてゆく季節にありがとうと…


・・・・・・・・・・



Choji ニューアルバム『田んぼオブザワールド』
http://choji.jp/cd_tambo.html

4年ぶりに新しい土地へのツアー。「Choji街道〜2015春・中国地方編〜」岡山、広島、山口、島根、鳥取とライブします。ぜひ予定を立てて聞きにきてください。

ライブスケジュール>
http://choji.jp/schedule.html
 
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