ミンストレル・ショー

12月のチョージズハウスのゲストで、10年ぶりに共演したバンジョーの原さんから、「160年前に黒船の上で披露された音楽があってさ〜」という話を聞いてからのことでした。バンジョーが日本にやってきた最初の機会だったということで、原さんはこの10年、この時の音楽とショーの中身についてずっと研究していたんですね。こうゆう話にめっぽうはまりやすい僕は、原さんと一緒に横浜の開港資料館へ、当時の幕府の人の日記を読みに行ったり、あっという間に引き寄せられていったんでした。



ミンストレル・ショーとは、音楽だけでなく、お芝居やお笑いのような場面もある、当時アメリカで流行していたエンターテイメントで、白人が顔を黒塗りにして演じたりと、黒人差別の時代背景が色濃いためにその後は衰えてしまったということ。ペリーも好きだったのか、黒船に乗り込んだミンストレルバンドは、長い航海を経て、日本の横浜、函館、下田、那覇の洋上で、日本の役人たちをもてなすために演奏したのだという。



原さんはこれを再現演奏しようと、バンドメンバーを集めていたのでした。当時描かれた絵に並ぶメンバー9人の編成は、ギター2人、フィドル(バイオリン)2人、バンジョー、フルート、タンバリン、トライアングルに、ボーンというカスタネットのような楽器。それぞれにルーツミュージックなどで活躍するメンバー何人かに声かけてあったようでしたが、この時期に再会したという縁と、原さんのインスピレーション?で、普段日本語でオリジナルの歌を歌っている僕Chojiが、ギター・ボーカルで参加することになったわけです。



さて、公演は160年前と同じ日、同じ時間に演奏しようということで、3/27、場所は横浜市開港記念会館で開催することになりました。内容はさまざまな状況に応じて変更されていきましたが、ミンストレルの楽曲は、古い楽譜を紐解きながら少しずつ音になっていきました。4弦バンジョー奏者で世界的に活躍しているという青木研さんが楽曲アレンジをして、何度もリハーサルを重ねましたが、メンバーそれぞれの活動もあり、全員が揃ったのはなんと本番のみだったんですよ。



縁あって集まったすばらしいメンバーをちょっと紹介しておくと、左から編成順に、ボーン・ボーカルを原さん、ギター・ボーカルにChoji、フルートはEGO-WRAPPIN’のサックスプレイヤーでもある武嶋聡さん、バンジョーは、5弦バンジョーですがアレンジも担当した青木研さんが。フィドルの一人はブルーグラスフィドルのJimmy赤澤さん、もう一人はアイリッシュバンド「John John Festival」で活躍するjohnちゃん、同じくJohn John Festivalからギター・ボーカルでannieくん、トライアングル・ボーカルにはディキシーランドジャズを演奏する「ハチャトゥリアン楽団」から丸山朝光くん、そしてタンバリンはJohn John Festivalのトシバウロンさん。

それぞれに普段やってることからの距離はあったように思うけれど、僕においては、自分の書いた楽曲を演奏してもらうことはあっても、譜面を渡されて演奏すること自体がほとんど無いので、まぁ必死でした。




さて本番。さまざまな興味で集まってくれた満員のお客さんを前にして、ミンストレルの演奏は160年ぶりに再現されました。当時、ブリキの板にろうそくの灯を反射させて照明にしていたなど、可能な限りの再現努力。最初、譜面も歌詞も暗記で!という話でしたが、ここは最後に許可がおりました。(笑)

こういった実際に見たり聞いたりできないものの再現というのは、僕も地方集落の民謡の掘り起しをやったときに思ったことですが、史実などを元にさまざまな仮説を立て、最後は想像力を持って表現するしかありません。長い航海を共にしたメンバーが演奏したことを思うと、きっとすさまじいグルーブがあったんだと思いますが、そこは今回集まったメンバーの持ち味で、いい船出ができました。まぁとにかく独特の緊張感の中でも、楽しかったです。



今回は社団法人国際音楽地域交流協会の立ち上げの機会でもあり、この後は、それぞれの普段の演奏を、日本へ伝来した音楽という枠組みで披露されていきました。



John John Festival も 青木さんのディキシーランドジャズも初めてでしたが、素晴らしかったな〜。大きな課題を終えた後の普段のパフォーマンスで生き生きしていた気もしたし(笑)



僕の方は少し切り口が違うので、今回Chojiとしての場面はありませんでしたが、エンディングのフォスターメドレーの最後に、my old Kentucy home にオリジナルの日本語詞をつけて歌いました。そうそうたるミュージシャンたちのソロの後に、突如現れて締める形になったのは恐縮でしたが。


ミンストレル・ショーはこの後函館、下田、那覇と再現コンサートを開いていく予定ですが、それぞれのメンバーの都合などもあり、どうゆう航海になるかわかりませんが、またの機会を楽しみにしていてください。



ルーツ系の音楽は僕も大好きで、さまざまに自分の楽曲の中で影響も受けてるように思いますが、演奏となると、聞く方もやる方も、少々憧れが強すぎる気がして、やはり、フォークやロックは自由でいいなと思ったりもしていました。ところが原さんは、所属バンドのパスカルズ他、さまざまなジャンルの音楽に挑戦的な取り組みをしていて、そういったところも素晴らしいなと思っています。原さん以外のメンバーはほとんど初めてでしたが、素晴らしいミュージシャンたちで、いつもとはまた違う刺激をたくさんもらいました。各国のルーツミュージックに敬意を持ちつつも、日本の風土で育った我々として、どう受け取りどう発していくのか、想像力を持って表現していけたらいいなと思っています。原さんが僕を誘ってくれた意味がどこにあるかはわかりませんが、おそらくその部分に僕の役割が大きいように思ってます。いろいろと期待してください。

ではでは。

・・・・・

さて、戻って次は東北ツアーです。秋田、山形、福島のみなさん、ぜひ聞きに来てください!そして6/15は横浜Choji's House!レコ発になるかも!?

●4/25(金)秋田/大曲『ShareStudio-B.Gオープン記念Choji LIVE』
ShareStudio-B.G(exグリーンロッジ)0187-63-7660
OPEN 18:00/START 19:00
チケット¥2000 ※食事は要予約(別料金)

●4/26(土)山形/東根『Choji LIVE 2014』
コーヒー屋おおもり 0237-43-0658
OPEN 18:30/START 19:30
チケット¥2000(1D付)※食事できます。

●4/29(火・祝)福島/西会津 『Choji春の縁側カフェ・コンサート2014』
縁側カフェ 0241-49-2011(キノコハウス内)
OPEN 14:30/START 15:00
チケット¥2000(1ドリンクとおやつ付き)

★6/15(日)神奈川/横浜 『Welcome to Choji’s House! Vol.37』 
横浜 Thumbs Up
OPEN 12:00 / START 12:30
前売¥2000/当日¥2500

詳細と予約はホームページから>
Choji Official Website>SCHEDULE


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