国生みの島、沼島でぬしま展

 

3月17日は晴れたり雨降ったりの不思議な日でしたが、出会いの沼島で、初めての企画。「ぬしま展」でした。沼島(ぬしま)は淡路島の南にあって、古事記に出てくる国生み神話の島とも言われる、小さな島です。

 

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<前日>

 

 

 

 

楽器と機材が海を渡ります。いつも車でのツアーなのでこのスタイルは初めて。なんとかなるもんです。

 

 

 

 

海の幸というのは本当に贅沢で、前日入りの喜びであり、危うさであり。島の常連さんとの再会もうれしく、日本酒を合わせずにはいられないという。

 

 

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<当日>

 

 

 

 

さて当日の朝、まずは吉甚(よしじん)でスイーツ&コーヒーのオープン。

 

 

 

 

お目当てはこちら。淡路島の人気飲食店4店による、上立神岩を始めとした沼島シンボルの岩々をテーマにコラボスイーツ。

 

 

 

 

神宮寺ではコンサートの準備も完了・・・というところで本日何度目かの雨が、開け放った縁側から吹き込み、雷も伴い、右往左往。(笑)その頃別会場(屋内)で行われていた、沼島小学校の子供たちの和太鼓に、本日初披露の国生み神話の紙芝居も見に行けず、写真も無く、ごめんなさい。

 

 

 

 

それでもコンサートが始まる頃にはすっかり雨もあがりました。寒かったけどね。

 

 

 

 

さて、神宮寺に歌碑のある「沼島小唄」。そのことを知らずに借りていた郷土資料のテープの中の一曲に、子供たちが歌うこの歌が収録されており、それに魅かれてご縁とばかり歌うことに。富田砕花が昭和2年に沼島を訪れた際、この神宮寺に泊まって明日帰ろうというところに台風で足止めとなり、つづきを6番まで書いたという秘話を住職から聞いて、よりありがたく。沼島のみなさんが口ずさんでくれてなおうれし。

 

 

 

 

3度目の来島でしたが、通うほどに、付き合うほどにいろんな出会い。地域おこし協力隊をこの3月で任期終了となる川勝惠さんが丁寧にいろんな方とつないでくれたおかげ。彼女が今年の旧正月に書いた沼島への思いを元に「つむぐ」という歌を作って披露しました。

 

そして

 

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<翌日>

 

 

 

 

たのしくいっしょに過ごした飲食店のみなさんとお別れして、翌朝、上立神岩の朝日を見に。1年前に泊まった時は曇っていて見られなかったのですが、思いが叶いました。なにものにも代えられない美しさと尊さ。国生み神話の所以です。

 

今回のご縁はふくカフェオーナー樫本さんに始まります。今から10年近く前に香川の「おてんとさん」というカフェでのコンサートに来てくれてお会いし、その後にオープンした「ふくカフェ」は今や淡路でも大人気店。それでもおごることなく、ご縁を大切に、いろんな人たちを繋いでいます。ぬしま展、今回の試みはほんのはじまり。このつづきはまたいつか。

 

貴重な第一回、大事な友人たちも来てくれてうれしかった。お運びいただいたみなさんありがとうございました。沼島のみなさん、またお会いしましょう。

 

 

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最後に淡路島の飲食4店のリンクを紹介しておきますね。

 

●ふくカフェ>ここがはじまり

http://www.fuku-cafe.net/

 

●KEKKOI>創作うどんとアットホームなお店

https://kekkoi.jimdo.com/

 

●maaru>海岸沿いのリゾートなカフェ

https://cafemaaru.shopinfo.jp/

 

●PICCOLOTTO>当日は来られませんでしたが準備の協力をいただきました

https://piccolotto-ghc.business.site/

 

 

◎よしじん>沼島のことはまずここへ

http://nushima-yoshijin.jp/hello-world

 

 

Choji>4月は福島です!

http//choji.jp


中河原 春待ちコンサート

「小田原梅まつり」が行われる曽我梅林。その中の中河原(なかがわら)という地区にある柏木家で、2015年から企画してみなさんをお誘いしている「春待ちコンサート」。神奈川野菜を引き売り販売する「緑の劇場」三好さんを通したご縁で、生産者と街に住む消費者との集いの機会でもあります。

 

 

あたたかい日には庭で開催していたのですが、今年は雪の予報まで出て寒かったのでお座敷にて。

 

 

 

緑の劇場三好さんによる、神奈川民話の語りから始まりました。三好さんは元劇団員で、野菜を通じて地域と人と向き合い、最近はまたお芝居や語りにも力を入れているのです。酒匂川沿いに暮らした農家の嫁「たみ」のお話を聞かせてくれました。

 

 

 

そして春待ちコンサート。三好さんの語りを受けてお隣は大井町の田植唄に始め、「田んぼオブザワールド」から、ここ柏木家のみかん山で生まれた「みかん狩りランデブー」、僕自身の田舎暮らしの話に、「軽トラでゴー」では田んぼに落ちる事故もありましたが(笑)、楽しくわいわいと。「まわせ一升ビン」では、いつもライブに来てくれるちびっこちゃんが踊り出したのが最高でした。

 

コンサートの後は来てくれたみなさんと交流会して、やがて夜になり、そのまま柏木家で酔っぱらいの世界へ。

 

 

梅のつぼみも順に開いていき、こうして春がやってくるわけです。今年も本当に楽しかったです。また来年もよければみなさんでお集まりください。

 

 

Chojiライブスケジュール>

http://choji.jp/schedule/

 

 

 


美杉・里山音楽舎 収穫祭2018

 

美杉(三重県)の竹原地区、うちは小原(おわら)という集落ですが、地域の人たち中心にささやかな収穫祭。ニッケルハルパのトリタニさんがいい写真たくさん撮ってくれたのでブログで紹介します。(トリタニさんの写真なのでいっしょに演奏してるシーンがないという。)

 

※写真クリックすると大きくなります。

 

 

新米は羽釜で炊こうと言うと、「うちに”おくどさん”あったなぁ」「フタやったらあったと思うで」「Hさんが上手に炊いてくれるんとちがうか」とご近所さんの協力で実現♪

 

 

せっかくなので羽釜がどれだうまいのか比べてみようと、炊飯器、圧力鍋、土鍋でも炊いて。50人なら2升五合で充分かなと用意してたらあっという間になくなって慌てて第二便を炊いたり。

 

 

炊けるまで歌いましょうと収穫祭コンサート。

 

 

親しいみなさんといっしょに。

 

 

お酒も進むわね。街からのみなさんもいっしょに交流。

 

 

一年の恵みに感謝のひととき。長雨に台風続きが不安だったこともあり、今回はうちうちお試しな企画でしたが、おいしいお米が採れたので来年は遠方からも集って盛大にやろうかなと思ってます。みんなで入れる体験の田んぼも一枚やりましょう。

 

来年もまた田んぼの音楽堂「田楽」へお越しください。

 

 

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円形の田植えから、無農薬・無施肥の試み、和歌山のはざかけ集落での7年の経験を元に、自分たちらしい米作り。ちょっとまとめてみようと思います。興味のある人はまた読んでくださいね。

 


田の声

 

 

「田の声」を聴こうとこのタイトル。円に植えた稲に囲まれ、田んぼの歌から始めました。美杉に構えた交流拠点を「里山音楽舎」と名付け、そのオープン記念イベント。毎年横浜で行っていた『Welcome to Choji's House!』の美杉版でもあります。ちなみにvol.45。

 

 

 

 

梅雨の晴れ間、周りの緑も濃く、最高の日。ライブまでの時間も、地区の人たちに手伝ってもらってお茶を出し、縁側で過ごしてもらったり、川や、田の道を散策したり、みな思い思いに過ごしてくれていました。あらためて、いいところだなぁ。

 

 

 

 

 

 

遠方よりお馴染みのみなさん、地域でははじめまして。さまざまにごあいさつも兼ねて。

 

 

 

 

伊勢のベーシスト奥村さんがウッドベースで参加してくれました。美杉で最初のゲスト♪

 

 

 

 

今回はオープン記念ということで、終了後は会場を隣の田に移して大BBQ。みなさんいろいろ差し入れしてくれてすごく豪華。今日のオープンを共に祝ってもらいました。

 

 

 

 

 

美杉・里山音楽舎。施設は未完成ですが、なんとか看板かけてオープン。事務所のある主屋を『土の音 -tsuchinone- 』、離れを宿泊に『風の音 -kazenone- 』、水車を置いた蔵は制作の場スタジオ『水の音 -mizunone-』。そしてメインとなる音楽堂は自らの手で床まで張り終えて『田楽 -dengaku- 』と名付けました。しばらくは企画するイベントごとの稼働ですが、順に準備してご案内していきたいと思います。

 

まずは大切な機会に集まってくれたみなさんありがとうございました。来られなかったみなさんも、ぜひこれからお訪ねください。ちなみに丸く植えた田んぼ、10年ほど休んでいた田で、成長もよく、肥をやらずに声をかけて育てようと思います。歌を聞いてできる米、秋の実りがたのしみです。

 

Choji夏ツアー2018…>

Choji Official Website


横浜はまどま&反町ライブ

はたごんぼ携え横浜で二つのライブ。美杉に戻ればカエルが鳴き、ツバメは忙しく巣作りの場所を物色中。家の前を通る田んぼの用水路に水が流れて、いよいよ春。野の草花たちも留守をした一週間でとてもにぎやかになりました。

 

 

 

はまどま寄合ライブは、神奈川の季節の野菜と共に、地域を越えた寄合。いろんな話をしながら、できるだけ丁寧に、春を歌いました。一方反町では、早川広美さんとの自然観察&環境講座に続いて、夜はドゥビドゥバーで思う存分ライブ。思いつく歌を次々と歌いました。

 

 

 

ライブって場所によって、集まった人によって全然変わる。中一日での二つのライブは全く別のもので、それぞれとても有意義でした。僕にとっての横浜はこんな感じ。

 

 

 

さて美杉でのあれこれも進めなきゃですが、今週末は和歌山県橋本市、やどり温泉で大切な春の行事。田んぼ始まる前ににぎやかに。温泉入って餅ついて、お酒を飲んで歌いましょう♪

 

 

ライブスケジュール

 


宇陀歌彼岸会(終えて)

ちょうどこの一週間前、「阿弥陀式」という地元大東地区の地域行事で、集落の人に混ざっていっしょに拝ませてもらった時、「もう”馴染み”ですねぇ」と声をかけてもらったのがとても印象的でした。外から通っても、年に一度でも、少しずつ”馴染み”になる。今年も、土地の人と旅の人で、お彼岸は宇陀のお寺に集いましょうという『宇陀歌彼岸会』(うだうたひがんえ)5年目の開催でした。奈良県は宇陀市大宇陀、報恩寺にて。

 

 

 

まずはこの企画で復活した、大念珠繰り。数十年前に、地元檀家さんたちの寄付で作られた大念珠は、かつて念珠講として定期的に集まり繰られていたそうですが、土地の人も減り、講の集まりもなくなり、長いこと本堂の奥にしまわれていたものでした。この彼岸会を始めたのを機に、自然な流れで再開。子供たちもいっしょに。

 

 

 

そして彼岸会コンサート。この本堂に歌が響くのも、いよいよ馴染んだ気がしました。お彼岸の中日、ここに眠るご先祖さんたちにも喜んでもらえるようにと歌っています。今年もさまざまにうれしい出会いもありました。

 

1. 金蔵万燈会

2. 村祭り

3. ホーボーワルツ

4. まわせ一升ビン〜伊勢志摩サミットver.〜

5. やっちょんまかせ

6. 次の代へと

7. 記憶の旅

8. 田んぼオブザワールド

9. かくれんぼ

 

 

 

コンサートが終わると庫裏の方へ移動し、精進料理と、このお寺の世話役さんでもある、地元酒蔵の自慢の酒を、集まったみんなと酌み交わす。いい時間です。まずは皆もくもくと食べる(笑)

 

そして

 

 

 

まわせ一升ビン〜今夜は奈良のお酒バージョンで乾杯!もっといろんな人と話したかったんですが、大東のお酒飲みの人たちの席に割って入ると、グラスを置く間も許されず(笑)、だいぶ飲みました。

 

 

 

というわけでこのあたりは、あまりよく覚えていないのですが、写真をタイマーで撮るのにわいわいとやっていたのをなんとなく。最後まで残ったみんなで記念撮影。今年もよい一日になりました。

 

この規模のイベントをとても大事に思っています。主催者も関係者も、友人知人も、家族も、土地の人も旅の人も。…日本人もニュージーランド人も。もちろんさまざまな準備はするんですが、誰がもてなしもてなされるというのではなく、一つの輪の中で、大切にしたい時間を共有する。行事として。少しずつ根付き、馴染んできたのかなと、振り返りました。また来年も皆でここへ集まって、1年であったいろんな話ができますように。そしてまだ来られていないみなさんもぜひ、大宇陀の報恩寺へお立ち寄りください。

 

(おわり)

 

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この秋のおすすめ企画です!

 

伊勢志摩サミットに合わせて、三重の酒全35本を歌った「まわせ一升ビン」。三重の酒34本(一社酒造組合を退会されたそうで)と、自然美しい美杉の朔の料理、三重の味と合わせ、歌と共に特別企画です!

 

 

11/23(水・祝)

日本料理 朔(三重県津市美杉町八知)

11:00〜15:00

松阪からローカル列車JR名松線に乗って来られます。

 

70名様限定です。

詳細はChojiホームページをご覧ください。

http://choji.jp/schedule.html

 


田んぼオブザワールド2016 in 筒香(終えて)

5年目の開催でした!筒香(つつが:和歌山県伊都郡高野町)での田んぼオブザワールド。田んぼの中のコンサートに始まったものですが、目的は、僕らが田んぼを通して知ることができた、こういった地域の暮らしの中の魅力に、それぞれの実体験として触れてもらうこと。そしてこの日の出会いや再会をきっかけに、筒香の人たちとの末永い関係へとつながること。結果田んぼを含めたこの景色をみんなで守ることができたらいいなぁといったことです。・・・とまじめな話から始めてみましたが、少しずつ話題になっていく中、芯の部分をしっかり持って、ここにしかない輪を作っていきたいなという思いです。

 

 

さて、今年も1時オープン「ようこそ筒香へ!」は筒香地区全体が会場!「縁側トーク」は筒香のお宅へ「こんにちは〜」と訪問。縁側でお茶をしながらおうちの人とゆっくりおしゃべり。

 

 

 

そして2時出発のガイドツアーは今年は特別バージョン。田んぼ散策ツアー&お堂で踊るやっちょんまかせ。

 

 

 

 

過去最長のコースでしたが、今年は集落の一本道が片側通行止めのため、ほぼ歩行者天国状態でゆっくり散策。そしてゴールは堂前の田んぼ。今年はこの田んぼを背景に「田んぼオブザワールド」生演奏。

 

 

そしてお堂の中へあがると、かつてここで夜通し踊られたという「やっちょんまかせ」を再現&コンサート本番に向けて練習。50年前へタイムスリップしたような特別な時間でした。

 

 

 

 

各々よりより広場へ戻って。今年も地元筒香、富貴の他、花坂から「なるこ川」橋本から「くにぎ広場」の直売所のみなさんがそれぞれの名物を持って出店してくれました。さぁまもなくコンサート。

 

 

 

山からのヒグラシの声とともに、田んぼオブザワールドコンサート。今年のメンバーには、横浜からバンジョーの原さとしさん。筒香の風に吹かれてノリノリの軽トラでゴー(笑)。原さんと横浜でのプロジェクト、バンジョー&ギターが初めて日本に来たときの音楽も162年の時を経て筒香へ届けましたよ。

 

 

 

そして第二部は恒例のみんなで踊るやっちょんまかせから。この地域伝統の盆踊り歌は、このイベントで50年ぶりに復活したものです。かつては4人の音頭取りが順番に音頭を取ったそうですが、なかなか難しい節回し。今年は僕一人で取りましたが、来年に向け、音頭取り大募集です!(当時の音頭取りのゲンさんからお墨付きをもらった僕が丁寧におしえます!)

 

 

踊った後の日が落ちるまでの時間はとても好きな時間です。今日一日のことをゆっくり振り返りながらエンディングまで数曲歌いました。

 

そして・・・

 

 

 

 

打ち上げにみんな呼んじゃいました。(笑) このイベントは富貴・筒香田んぼつくりタイと、筒香寄合会を中心とした地元主催イベントです。田んぼづくりに励む田んぼタイのメンバーの多くは遠方から。そして、お客さんとなってかよってくれてるみなさんも、もうすっかり筒香ではおなじみ。遅くまで盛り上がって(僕は実は病み上がりで、途中で脱落しましたが・・・)筒香に起こる新しいにぎわい。過疎高齢化する集落の5年は思っている以上に大きいですが、上の人たちが育んできたものを学び、受け止めながら、仲間を増やし、新しい地域の力として盛り上がっていきたいなと思っています。

 

おまけの1枚

 

 

翌日片づけをしていてゲンさんと。やっちょんまかせ前に帰っちゃったので心配してたんですが、元気に畑で冗談言ってました。話してると電話が鳴るので、誰?って聞くと「ばぁばや」とニッコリ。今日も仲良し。来年は歌ってね。


 

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■「富貴・筒香田んぼつくりタイ」はいつでもメンバー募集中♪問い合せは僕宛てでも(FBでもメッセージください)


『田んぼオブザワールド2015 in 筒香』を終えて

また夏の暑い一日が終わって、準備から奔走してきた下筒香のAさん共々、軽い放心状態に陥ったところですが、4年目の開催。こういった地域交流企画の一つのモデルケースになったかなとも思っています。方々から収集しつつある写真でですが、忘れないうちに報告を書いておきますね。



今年は和歌山県の補助事業となり、新たに筒香紹介のパンフレットを作りました。イベントの目的はあくまで今後の地域内外の末永い関係作りです。そのきっかけをイベントの中にいろいろと準備しました。


◎筒香のおうちで縁側トーク



僕らも、農作業などを通して親しくなり、通り道におうちへおじゃましておしゃべりを始めるとついつい1時間もいてしまう。古いおうちの土間や縁側というのは、そんなちょっと寄っておしゃべりにピッタリの作りなんです。なかなか知り合いがいないと寄れないおうちですが、田んぼオブザワールドに参加のみなさんにも、地域の人たちと一対一の時間を持ってもらえればと新企画でした。上・中・下筒香各地区、おうちごとに案内の企画なども用意してもらいました。




FMはしもとから取材のワンネス・カレンさんより


◎田んぼ散策ツアー

これは去年からの企画。縁側トークは自由散策ですが、こちらはちょっとしたガイドツアーです。今年は「ヌタノハラ」という川を渡っていく棚田を案内するところでしたが、先週の大雨で水量が多く渡れず、川沿いをツアーして、ここも田んぼをお手伝いしているIさんのおうち前へおじゃまして一曲。途中にある「お地蔵さん」の話はとても不思議で、Iさんからみんなに話してよと言ってたんですが「あんたから話しといてよ」と逃げられてしまったので(笑)、今度訪ねた折にはぜひ直接詳しく聞いてみてください。








◎やっちょんまかせワークショップ

地元伝統の盆踊りの復活を目指し、4年前からコンサートの中で音頭を取ってみんなで踊っているものですが、しなのよい手さばき足さばきが難しく、今年は直接習おうよと、上筒香の御堂で50年前にも踊っていたみなさんに先生になってもらいました。






高野町長もかけつけてくれてここへ参加〜


◎かかしづくりワークショップ

川に落ちている流木や、昨年秋に刈った稲藁など地元にある材料に、好きな洋服などを着せて、オリジナルの案山子づくり。1時からの企画が盛りだくさんでコンサート前にみんなであわてて作ったら、未完成のままフェンスに立てかけ(笑)。でも立て付けなかったおかげでコンサートで踊り出すシーンも(笑)。








◎BBQと川遊び

筒香(つつが)の由来は「筒のように流れる川:つつがわ」とか。子供たちの川遊びにはちょうどいいサイズ。おなじみの大阪チームは、開場前の朝から準備してBBQ。天然の遊び場です。

<写真>
※誰か写真ください〜


◎おいしい食べ物

筒香の大谷商店、富貴のそらとぶパンがま、そして地元の取れたて新鮮野菜はお馴染み。このほか、今年は周辺地域との交流ということで、花坂からなるこ川販売所、橋本市のくにぎ広場からも出店してもらいました。それぞれほぼ完売〜!コンサート前には恒例のみょうがごはんの振る舞いもしましたよ。




◎田んぼオブザワールドコンサート

今回誘ったゲストプレーヤーの中村大史(annie)くんの演奏する、アコーディオン、アイリッシュブズーキの音も筒香にピッタリでした。今年もレギュラーゲストは、ヒグラシのみなさん。山から響いてくる音を聞きながら、筒香で過ごした一日を振り返りながら、ここで生まれた歌を聞いてもらう。これが田んぼオブザワールドの醍醐味です。



太鼓が登場し、大きな輪になりやっちょんまかせ。2年前に50年ぶりに復活を遂げた音頭取りのゲンさんも歌ってくれました。調子が出たのか、他の盆踊り歌「ひとつぼし」も歌いだすと、みんな踊りがわからなくて止まってしまいましたが、これも地域イベントの素敵な一幕。







踊り終えて、休んでもらうとエンディングまでもう少し歌いました。僕にとってはこの時間がとても心地よく、筒香の風と土の間に入り込めた気がしました。「記憶の旅」、「村祭」(カバー)、そして「次の代へと」。アンコールをいただき、ステージに出ると、上筒香の区長さんから「演歌を一つ!」と。「じゃあ打ち上げで〜」とかわすも、「いや今やってくれ〜」と譲らず(笑)。それじゃあ一つと「北国の春」。来年は二つやってくれと言われました…普段は無口なのにいつになく陽気なHさん。(笑) 最後は落ちていく陽の中で「赤とんぼ」を歌い、また稲刈りで会いましょうと終えました。




毎年この筒香での一日を楽しみにしてくれる人、初めて訪ねてくれた人。少しずつ土地に知り合いができて、通う理由が生まれること。親戚づきあいのように、気にかけられること。こういった交流の中からこそ、都会から移住していっしょに暮らそうという人が出てきたら素敵なことだなと思っています。パンフレットに案内したさまざまな入口で今後も関わってもらえたらと思いますが、まずは僕のように田んぼ作業にいっしょに加わってもらうのもおすすめです。9月の中旬から筒香は稲刈りです。田んぼに立てたヒノキの稲架に稲を一つ一つかけながら、筒香の話がまたできたらうれしいです。


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アルバム『田んぼオブザワールド』もよろしくです↓



★オンラインショップ >「ツキオンレコード」
★Choji(チョージ)ホームページ> Choji Official Website
 

『田んぼオブザワールド2014 in 筒香』を終えて

さて、筒香(つつが:和歌山県伊都郡高野町富貴・筒香地区)の田んぼに入って4年目の夏、稲もぐんぐん育って、今年も無事に『田んぼオブザワールドin筒香』、開催できました。第三回です。大きく違うのは、筒香は昨年9月の台風被害の影響により、今も河川などで復旧工事中なこと。田んぼに囲まれたあの広場も、工事の資材置き場になってしまい、今年は早くに断念。それでも籾蒔きの頃に、地域の人の方から、「やらないの?」と言われたのが決め手となり、「やります!開催!」とそんな運びでした。災害復旧のデリケートな時期も過ごし、地域と一体になった第三回の開催は、僕にとっても特別なものでした。




廃校となっていた旧筒香小学校が、地域活動の拠点「よりより広場」として、ちょうどスタートするところで、そのPRも兼ねて、今年はそこを会場にすることにしました。





直前まで会場準備、中でもステージにしようと決めた銀杏の木の後ろのツルを取るのが大仕事でした。…後ろの棚田までの景色を見通したくて。「よりより広場」自体も、やっと看板が付いたのは前日のことでした。あ、あとスズメバチの巣ができてしまっていて、前夜に駆除というハプニングも。





そして遠方からのスタッフチームで夜なべして会場装飾の旗を作り、半ば睡眠不足の中でしたが(笑)、天気の心配もなく!当日を迎えました。いや、高野山麓にしては暑すぎる一日でしたね。

スナップで紹介していきますね。

リハ



ステージもこんな感じに仕上がりました。





地物野菜で、早出の大阪チームは開場前から毎年お馴染みのBBQ〜



川遊びもお馴染みね。今年は工事個所があったので、場所を選んで。筒香の由来は”つつがわ”(筒のように流れる川)とか。子供の川遊びには最適です。

そして会場もオープン!







カフェにたこ焼きにビールに。廃校舎ににぎわいが返ってきました。

そして今回、会場が田んぼの中じゃなくなった代わりにこんな企画を用意しました。「田んぼ散策ツアー」







ギターを持ったまま、オノデのMさんの田んぼを案内しました。この辺りの小さな田んぼをどうやって植えてるかとか、それから爪痕の残る、昨年の水害時の様子などを、お話ししました。僕がトラメガでしゃべり出すと、河川工事の人たちが手を止めてくれたり、いろんな協力がありましたね。そして、散策ツアーの終わりに…





田んぼの中で一曲。もちろん曲は「田んぼオブザワールド」田んぼの風に吹かれながら、とてもいい時間でした。

さて、会場に戻ると、汗を拭いて、まもなく、コンサートの時間。







ハーモニカの倉井夏樹君がゲスト。やっぱり彼の音は筒香にぴったりだったなぁ。そして虫の声、ひぐらしの声が、山に響いて、なんという贅沢な自然との合奏。田んぼオブザワールドの醍醐味でした。



第二部は恒例、僕が音頭取りとなり、地元の盆踊り歌「やっちょんまかせ」を、土地の人、訪れる人で輪になって踊ります。昨年50年ぶりにいっしょに音頭を取ってくれたゲンさんは、喉がダメだからと声は聴けませんでしたが、しっかりと見守っていてくれました。


この一年で筒香もいろんなことがありましたが、今年も変わらずみんなが訪ねてくれて、本当にうれしかったし、何といってもいっしょに準備してきた地元の人たちが喜んでくれている様子は、この後深夜まで続いた宴と、飲んだお酒の量が証明してくれました。(笑)また来年も!もうそんな声もあがってますが、筒香でのお付き合い、これからもここに集まったみんなで続けていけたらと思っています。青々と茂っていた稲の刈り取りは例年9月第2,3週あたりからです。僕もツアー後に帰ってきます。よければ稲刈りでまた夏の思い出話など。来てみたいやってみたいという方は、「富貴・筒香田んぼつくりタイ」副会長のChojiまで。



(おしまい)


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筒香の歌、訪ねた全国の集落での物語が一枚のアルバムになりました。ぜひ、聞いてくだいさい!



<収録曲>
1. 田んぼオブザワールド
2. 軽トラでゴー
3. みかん狩りランデブー
4. 安養寺に朧月
5. 冒険家のテーマ 〜幻の滝編〜
6. 金蔵万燈会
7. やっちょんまかせ 
8. 記憶の旅
9. 次の代へと

★オンラインショップ >「ツキオンレコード」

そして8月、能登半島から秋田大曲までかけ抜ける、夏のツアースケジュールはこちらから
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ミンストレル・ショー

12月のチョージズハウスのゲストで、10年ぶりに共演したバンジョーの原さんから、「160年前に黒船の上で披露された音楽があってさ〜」という話を聞いてからのことでした。バンジョーが日本にやってきた最初の機会だったということで、原さんはこの10年、この時の音楽とショーの中身についてずっと研究していたんですね。こうゆう話にめっぽうはまりやすい僕は、原さんと一緒に横浜の開港資料館へ、当時の幕府の人の日記を読みに行ったり、あっという間に引き寄せられていったんでした。



ミンストレル・ショーとは、音楽だけでなく、お芝居やお笑いのような場面もある、当時アメリカで流行していたエンターテイメントで、白人が顔を黒塗りにして演じたりと、黒人差別の時代背景が色濃いためにその後は衰えてしまったということ。ペリーも好きだったのか、黒船に乗り込んだミンストレルバンドは、長い航海を経て、日本の横浜、函館、下田、那覇の洋上で、日本の役人たちをもてなすために演奏したのだという。



原さんはこれを再現演奏しようと、バンドメンバーを集めていたのでした。当時描かれた絵に並ぶメンバー9人の編成は、ギター2人、フィドル(バイオリン)2人、バンジョー、フルート、タンバリン、トライアングルに、ボーンというカスタネットのような楽器。それぞれにルーツミュージックなどで活躍するメンバー何人かに声かけてあったようでしたが、この時期に再会したという縁と、原さんのインスピレーション?で、普段日本語でオリジナルの歌を歌っている僕Chojiが、ギター・ボーカルで参加することになったわけです。



さて、公演は160年前と同じ日、同じ時間に演奏しようということで、3/27、場所は横浜市開港記念会館で開催することになりました。内容はさまざまな状況に応じて変更されていきましたが、ミンストレルの楽曲は、古い楽譜を紐解きながら少しずつ音になっていきました。4弦バンジョー奏者で世界的に活躍しているという青木研さんが楽曲アレンジをして、何度もリハーサルを重ねましたが、メンバーそれぞれの活動もあり、全員が揃ったのはなんと本番のみだったんですよ。



縁あって集まったすばらしいメンバーをちょっと紹介しておくと、左から編成順に、ボーン・ボーカルを原さん、ギター・ボーカルにChoji、フルートはEGO-WRAPPIN’のサックスプレイヤーでもある武嶋聡さん、バンジョーは、5弦バンジョーですがアレンジも担当した青木研さんが。フィドルの一人はブルーグラスフィドルのJimmy赤澤さん、もう一人はアイリッシュバンド「John John Festival」で活躍するjohnちゃん、同じくJohn John Festivalからギター・ボーカルでannieくん、トライアングル・ボーカルにはディキシーランドジャズを演奏する「ハチャトゥリアン楽団」から丸山朝光くん、そしてタンバリンはJohn John Festivalのトシバウロンさん。

それぞれに普段やってることからの距離はあったように思うけれど、僕においては、自分の書いた楽曲を演奏してもらうことはあっても、譜面を渡されて演奏すること自体がほとんど無いので、まぁ必死でした。




さて本番。さまざまな興味で集まってくれた満員のお客さんを前にして、ミンストレルの演奏は160年ぶりに再現されました。当時、ブリキの板にろうそくの灯を反射させて照明にしていたなど、可能な限りの再現努力。最初、譜面も歌詞も暗記で!という話でしたが、ここは最後に許可がおりました。(笑)

こういった実際に見たり聞いたりできないものの再現というのは、僕も地方集落の民謡の掘り起しをやったときに思ったことですが、史実などを元にさまざまな仮説を立て、最後は想像力を持って表現するしかありません。長い航海を共にしたメンバーが演奏したことを思うと、きっとすさまじいグルーブがあったんだと思いますが、そこは今回集まったメンバーの持ち味で、いい船出ができました。まぁとにかく独特の緊張感の中でも、楽しかったです。



今回は社団法人国際音楽地域交流協会の立ち上げの機会でもあり、この後は、それぞれの普段の演奏を、日本へ伝来した音楽という枠組みで披露されていきました。



John John Festival も 青木さんのディキシーランドジャズも初めてでしたが、素晴らしかったな〜。大きな課題を終えた後の普段のパフォーマンスで生き生きしていた気もしたし(笑)



僕の方は少し切り口が違うので、今回Chojiとしての場面はありませんでしたが、エンディングのフォスターメドレーの最後に、my old Kentucy home にオリジナルの日本語詞をつけて歌いました。そうそうたるミュージシャンたちのソロの後に、突如現れて締める形になったのは恐縮でしたが。


ミンストレル・ショーはこの後函館、下田、那覇と再現コンサートを開いていく予定ですが、それぞれのメンバーの都合などもあり、どうゆう航海になるかわかりませんが、またの機会を楽しみにしていてください。



ルーツ系の音楽は僕も大好きで、さまざまに自分の楽曲の中で影響も受けてるように思いますが、演奏となると、聞く方もやる方も、少々憧れが強すぎる気がして、やはり、フォークやロックは自由でいいなと思ったりもしていました。ところが原さんは、所属バンドのパスカルズ他、さまざまなジャンルの音楽に挑戦的な取り組みをしていて、そういったところも素晴らしいなと思っています。原さん以外のメンバーはほとんど初めてでしたが、素晴らしいミュージシャンたちで、いつもとはまた違う刺激をたくさんもらいました。各国のルーツミュージックに敬意を持ちつつも、日本の風土で育った我々として、どう受け取りどう発していくのか、想像力を持って表現していけたらいいなと思っています。原さんが僕を誘ってくれた意味がどこにあるかはわかりませんが、おそらくその部分に僕の役割が大きいように思ってます。いろいろと期待してください。

ではでは。

・・・・・

さて、戻って次は東北ツアーです。秋田、山形、福島のみなさん、ぜひ聞きに来てください!そして6/15は横浜Choji's House!レコ発になるかも!?

●4/25(金)秋田/大曲『ShareStudio-B.Gオープン記念Choji LIVE』
ShareStudio-B.G(exグリーンロッジ)0187-63-7660
OPEN 18:00/START 19:00
チケット¥2000 ※食事は要予約(別料金)

●4/26(土)山形/東根『Choji LIVE 2014』
コーヒー屋おおもり 0237-43-0658
OPEN 18:30/START 19:30
チケット¥2000(1D付)※食事できます。

●4/29(火・祝)福島/西会津 『Choji春の縁側カフェ・コンサート2014』
縁側カフェ 0241-49-2011(キノコハウス内)
OPEN 14:30/START 15:00
チケット¥2000(1ドリンクとおやつ付き)

★6/15(日)神奈川/横浜 『Welcome to Choji’s House! Vol.37』 
横浜 Thumbs Up
OPEN 12:00 / START 12:30
前売¥2000/当日¥2500

詳細と予約はホームページから>
Choji Official Website>SCHEDULE

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