田の声2019レポート
今年はレンゲソウが種を落すのを待って、植え時が遅くなった苗たち。『田の声』の前までは心細く揺れていたのですが、終えて田んぼを見ると、急に分けつが進んだのか、苗たちが不思議と元気で。…きっとそうゆうことなんだろうと納得。
三重県は美杉町の竹原地区に構えた「美杉・里山音楽舎」。田植えを終えて、野あがりの行事(コンサート)として『田の声2019』。今年も「Chojiメール」と地元へのあいさつを中心にお誘い。縁あって集ってくれた大勢のみなさんと、気持ちのいい、里山のにぎわいとなりました。
家の前に新しく作った田んぼは「田んぼテラス」。この日は田んぼカフェとして12時オープン。地元の「HOA BINH TABLE」さんのホットドッグやサンドイッチと共に。そして亀山から「魚と子どものネットワーク」さんが田んぼの水路で子供たちと生き物調査。ヤゴや魚類もたくさんでしたが、なんと大きなモクズガニが取れてみんなびっくり。地元の人たちも「これみな水路におったんかー!?」
さて14時。梅雨の不安定な気候なので、コンサートは早々に主屋でやることに決めましたが、神事と位置付けた田んぼの舞台での一曲。美杉連山のろし太鼓の仲間、かなでくんに付け太鼓を打ってもらい、いざ田んぼの中へ。
風の吹く中で「田んぼオブザワールド」。田んぼの無事、豊作を願って。
田んぼから上がると、主屋「土の音-tsuchinone-」へ。
今日の日にふさわしい10数曲を選んで歌いました。後半にはゲストに松阪のトリタニタツシさん。土地の歌「祭文-石童丸和讃-」をマンドーラと演奏したのは貴重でしたね。
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さてうちのある集落を小原(おわら)と言います。この企画を行事と言う一番の心強さは、小原の人たちがさまざまな形で参加してくれていること。楽しく集って訪れる人たちとの交流はもちろん、受付や駐車場、お茶出しまでオール地元なんです。おかげで大事な友人や仲間たちを迎えられる。ありがたいことです。
だから、こちらも不特定多数への宣伝はやめて、心を込めたお誘い(Chojiメール)としています。それで来てくれる人がまた、きっと喜んでくれるだろうという大事な友人たちを誘って新しい輪に。今回は外国からの人も多く(6か国)、という不思議なご縁。100人という雨天のキャパもあってのことですが、ここは今後もこれでいいのかなと思っています。
夜は宿泊のみなさんと鉄人を囲んで、今年はささやかに。(笑)
折々に通ってくれれば顔見知り。小さな集落の気持ちのいいにぎわい。稲の成長を見守りつつ、また収穫祭で盛大に集いましょう。
(おしまい)
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追記>
田の声当日に向けて、蔵のスタジオ「水の音-mizunone-」で採れたての音源を、新鮮な野菜のように届けることにしました。題して生産者シリーズ。第一弾は、今回2番まで書いた「鉄人辰男の唄」でした。鉄人も喜んでくれてよかったです。