田の声

 

 

「田の声」を聴こうとこのタイトル。円に植えた稲に囲まれ、田んぼの歌から始めました。美杉に構えた交流拠点を「里山音楽舎」と名付け、そのオープン記念イベント。毎年横浜で行っていた『Welcome to Choji's House!』の美杉版でもあります。ちなみにvol.45。

 

 

 

 

梅雨の晴れ間、周りの緑も濃く、最高の日。ライブまでの時間も、地区の人たちに手伝ってもらってお茶を出し、縁側で過ごしてもらったり、川や、田の道を散策したり、みな思い思いに過ごしてくれていました。あらためて、いいところだなぁ。

 

 

 

 

 

 

遠方よりお馴染みのみなさん、地域でははじめまして。さまざまにごあいさつも兼ねて。

 

 

 

 

伊勢のベーシスト奥村さんがウッドベースで参加してくれました。美杉で最初のゲスト♪

 

 

 

 

終了後は会場を隣の田に移して大BBQ。みなさんいろいろ差し入れしてくれてすごく豪華。今日のオープンを共に祝ってもらいました。

 

 

 

 

 

美杉・里山音楽舎。施設は未完成ですが、なんとか看板かけてオープン。事務所のある主屋を『土の音 -tsuchinone- 』、離れを宿泊に『風の音 -kazenone- 』、水車を置いた蔵は制作の場スタジオ『水の音 -mizunone-』。そしてメインとなる音楽堂は自らの手で床まで張り終えて『田楽 -dengaku- 』と名付けました。しばらくは企画するイベントごとの稼働ですが、順に準備してご案内していきたいと思います。

 

まずは大切な機会に集まってくれたみなさんありがとうございました。来られなかったみなさんも、ぜひこれからお訪ねください。ちなみに丸く植えた田んぼ、10年ほど休んでいた田で、成長もよく、肥をやらずに声をかけて育てようと思います。歌を聞いてできる米、秋の実りがたのしみです。

 

夏のライブスケジュールはまもなく更新します>

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横浜はまどま&反町ライブ

はたごんぼ携え横浜で二つのライブ。美杉に戻ればカエルが鳴き、ツバメは忙しく巣作りの場所を物色中。家の前を通る田んぼの用水路に水が流れて、いよいよ春。野の草花たちも留守をした一週間でとてもにぎやかになりました。

 

 

 

はまどま寄合ライブは、神奈川の季節の野菜と共に、地域を越えた寄合。いろんな話をしながら、できるだけ丁寧に、春を歌いました。一方反町では、早川広美さんとの自然観察&環境講座に続いて、夜はドゥビドゥバーで思う存分ライブ。思いつく歌を次々と歌いました。

 

 

 

ライブって場所によって、集まった人によって全然変わる。中一日での二つのライブは全く別のもので、それぞれとても有意義でした。僕にとっての横浜はこんな感じ。

 

 

 

さて美杉でのあれこれも進めなきゃですが、今週末は和歌山県橋本市、やどり温泉で大切な春の行事。田んぼ始まる前ににぎやかに。温泉入って餅ついて、お酒を飲んで歌いましょう♪

 

3/31(土)和歌山県/橋本市やどり温泉いやしの湯

リニューアルオープン6周年記念・春祭り

 

4/8(日)三重県/津市美杉町 君ヶ野ダム桜まつり

 

4/29(日)福島県/西会津町 奥川春の縁側カフェコンサート

 

ライブスケジュール

 


2018年

今年も各地でどうぞお付き合いください。そして、昨年暮れの横浜Choji's House!で発表しましたが、6月までに美杉の新拠点に音楽堂(ライブハウスではなくこう呼びたい)を作り、そのこけら落としとして6/17のChoji's House!を開催する予定です。農業用の倉庫、まずは板の張り替えから。冬の間の大仕事ですが、いろいろな絵を頭に描きながら、わくわくしています。

 

 

 

 

全国各地での定例のコンサートへも、今年も変わらず行事の如く。打ち合せがまだのものもあるので予定ですが、遠方への計画もぜひ。それぞれに一年に一度の大切な集い、お会いできるのを今年もたのしみにしています。

 

 

<< 2018年コンサート&イベント予定 >>

 

●2/11(日)神奈川/小田原『中河原 春待ちコンサート』

●4/29(日)福島/西会津『奥川 春の縁側カフェコンサート』

●5/26(土)三重/松阪『北欧の森音楽会』

●6/17(日)三重/美杉『Welcome to Choji's House! vol.45』

●7/28(土)和歌山/高野『筒香 田んぼオブザワールド』

●8/25(土)秋田/大仙『大曲の花火』

●9/23(日)奈良/宇陀『宇陀歌彼岸会』

●12/16(日)神奈川/横浜『Welcome to Choji's House! vol.46』

 

 

活動20年の記念コンサートへは、改めて、多くのみなさんにお越しいただきありがとうございました。目指すものが見えた20年。次の20年はそのシーンをしっかりと作り育てていければ。そしてその次の20年で伝承にも繋がる種を蒔ければと、そんなことを真剣に考えた、美杉で過ごす初めての年越しでした。今年は歌を書きます。いろいろな計画も、またゆっくり聞いてください。2018年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

ブログデザインを一新し、タイトルも昨年発売のアルバムより「Chojiブログ −風と土−」としました。音楽堂づくりの進捗状況なども、ここやメルマガにて。ホーム(http://choji.jp)よりお越しください。

 


土の上に生きて〜朔の薪割り歌〜 <風と土SLN#7>

さまざまな出会いと縁に驚かされた2017年。この歌の導きは大きかったように思います。まだきちんと報告していなかった、美杉移住の経緯も含め『風と土』セルフライナーノーツ最終話。お付き合いください。

 

 

2年半ほど前のこと。長らく福島でお世話になっていた音響さんに「同級生が三重に住んでいるから」と紹介されて出会ったのが沓澤敬さん。「日本料理 朔」というお店がオープンする直前のこと。気さくな人柄も後押しでしたが、敬さんと家族の生き方に惹かれ、お店がオープンすると折を見て食事をしに。慣れない懐石料理。こんなにもすーっと受け入れて感動できるものかと。そんな体験でした。

 

お店が休みの冬に訪ね、ゆっくりお酒など。日が落ちる頃に響いた薪割りの音。その光景とリズムが体に残り、書いたのがこの薪割り歌でした。2011年から筒香(和歌山)で体験してきた農作業、出会う民謡。ああそうか、僕が憧れるのはこういうものかと思っていたさなか、不意に生まれた仕事歌でした。

 

この年の秋、朔で、土地の料理と三重の酒、そこに生まれる歌というコラボイベントが実現します。その会でこの歌を初披露。終えて身内的打ち上げにて、残った三重の酒を酌み交わしながら、「美杉いいなぁ」と言ったのがきっかけ。「実はいいところがあって」と妻の佐知子さん。いやぁ住むとかそういうんじゃなくて・・・でも見るのはおもしろそうだし、あ、誰かに紹介できるし・・・と訪ねた家。その家に、この曲がCDとして発売される頃に住むことになったというのは、運命と言っておいた方がすっきりします。

 

気づけば40年出会うことのなかった親戚に囲まれ、さまざまな出会いが美杉にまたつながり、というのは少し恐いほどの縁。探し求め選ぶ移住ではなく、自然に逆らわず生きていく中で出会う人や土地。それは旅で交流が続いているさまざまな地域との関係にも通じるものに感じます。

 

風と土。土への敬意と憧れを持ちながら、やはり流れに身を置くということのような気がします。美杉での経験がまた歌となり、みなさんに聞いてもらえると思っています。

 

活動20年の節目も無事横浜で歌うことができました。来年は美杉で新たなお誘いができると思います。今年も一年ありがとうございました。アルバム『風と土』あらためて聞いてください。

 

 

土の上に生きて

 

冬が来る前に 薪をそろえて

斧を振りおろす 音が山に響く

 

黄昏はひとときで みな影になる

煙がのぼってゆく 月をかすめる

 

憧れではなく 流れに身を置く

ただゆっくりと ただ還ってゆく

 

ここに立つ命 山と向き合い

受け入れられたか そして朔になる

 

土の上に生きて 風を仰いで

空に伸ばす体 山に溶けてゆく

 

 

Choji『風と土』

 

(ジャケットの絵は朔の沓澤佐知子さんによるもの)

 

1. ホーボーワルツ

2. キヨちゃんのバギー

3. まわせ一升ビン

4. 収穫祭〜はたごんぼの歌〜

5. 村祭

6. かくれんぼ

7. 土の上に生きて〜朔の薪割り歌〜

 

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かくれんぼ <風と土SLN#6>

年内に完結しようと書いています。第6話はかくれんぼ。筒香(和歌山)の田んぼオブザワールドと同じ年に始めた、宇陀(奈良)の宇陀歌彼岸会(※1年目は「宇陀のお寺でお月見コンサート」)。ここにもテーマ曲が欲しいと思って書いた歌。

 

報恩寺というお寺は、お寺だからこその地元の拠り所であると共に、移住者や旅の人の集う場所でもありました。福島の友人を介して知り合った、吾妻由梨さんの導きでここを訪ねたのはもう7年前。吾妻さん自身も福島から三重へ家族で移ってきて報恩寺に通っていた一人です。

 

土地の人と他所の人。仲間になれたかなと思うと、またどこかへ去ってしまったり。それぞれの境遇やライフスタイルも違う中、そんな出入りの多い身の回りのコミュニティーの中で、心を通わせ繋がっていたいというのは実は儚い思い。少しずつ少しずつ。出会いを重ねながら。

 

 

かくれんぼ

 

月は満ちたか
もういいかい まぁだだよ
雲にかくれて、さぁまだ見えず

 

遠くはなれて
知らぬ思いを
空にたずねて、さぁまだ知れず

 

日々の別れに慣れてゆく
思い出すのは同じ月

 

近づいたのも
思いすごしか
くりかえしては、やがて丸くなる

 

 

Choji『風と土』

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NAGIで紹介されたCDレビュー>

※クリックすると大きくなります

 


村祭 <風と土SLN#5>

お馴染みの童謡をカバーしたものですが、この曲を思い起こすきっかけとなった動画があるので紹介しておきます。

 

 

2015年春の中国地方ツアーで、山口を訪れたときに、シンガーソングライターの落合さとこさんと深夜のyoutube談義で、おしえてもらったもの。無声映画の時代に、レコード・トーキー(レコードに合わせて手動で同期させる実験的な映像作品)として作られたようなんですが、ちょっとした衝撃でした。映像の素晴らしさから、この曲の魅力も再発見し、いつしか歌うようになったんですね。もちろん同じアレンジはしませんが。

 

そして実はもう一本同じシリーズのもので、衝撃の作品があってこちらも。

 

 

それにしても80年以上前。技術の発達でできることの増えた今のエンターテイメントより、ずっと独自性を感じるのが不思議です。この夏のツアーでカバーした「隣組」もそうですが、戦前の暮らしやコミュニティーにヒントがあるのかな。

 

 

村祭

 

村の鎮守の神様の

今日はめでたい御祭日

ドンドンヒャララ ドンヒャララ

ドンドンヒャララ ドンヒャララ

朝から聞こえる笛太鼓

 

年も豊年満作で

村は総出の大祭

ドンドンヒャララ ドンヒャララ

ドンドンヒャララ ドンヒャララ

夜までにぎわう宮の森

 

実りの秋に神様の

恵みたたえる村祭

ドンドンヒャララドンヒャララ

ドンドンヒャララドンヒャララ

聞いても心が勇み立つ

 

 

Choji『風と土』

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収穫祭〜はたごんぼの歌〜 <風と土SLN#4>

今年もはたごんぼの収穫の季節です。一年の恵みに感謝をする収穫祭。農作物を育てるのに関わると喜びもひとしおです。収穫祭ツアーなどもしたかったですが、またよい機会あれば。さて、はたごんぼの歌については、前にいきさつを丁寧に(2話に渡って)書きましたがこぼれ話を。

 

 

和歌山県は橋本市で今や特産品として売り出し中のはたごんぼ。10年も前に、西畑という地区で、この幻のゴボウと言われた「はたごんぼ」復活の中心メンバーに、3人の男の人がいました。一人は歌を依頼してくれた素和さん。そして歌を作るために一年、畑でごんぼづくりを指導してくれた岩橋さん。そして、もう一人、徳田さんという人が今は西畑を離れていたので会えずにいたんですが、紹介してもらい、歌詞を書き上げる前に、じっくりと話を聞きにいったんです。

 

ごんぼへの愛情が強く伝わり、まるでごんぼの気持ちを代弁するかのような話ぶりに、心奪われ、ついに歌の中でその気持ちを歌うことにしました。高野山へ向かって歩く雑事のぼりに始まり、場面が変われば主人公は、はたごんぼ。「格好のことは言わんといてくれ、一生懸命生きたこの形。」

 

 

徳田さんは歌の披露の会にもいらっしゃらなかったので、直接CDを届けに行きました。後日メールにて「はたごんぼの現在、過去、未来、長所や短所といった性格まで伝わる。・・・土の中にいたごんぼが羽をつけて羽ばたくようだ」と、やっぱりごんぼへの愛情たっぷりの感想を伝えてくれました。

 

はたごんぼに関わり愛情を注ぐメンバーは他にもたくさんいて、くにぎ広場でその方たちと顔を合わせ、おしゃべりするのが大好きです。今年もいよいよ収穫の季節。関わるみなさんの気持ちの分まで、ますますあちこちで歌っていこうと思います。

 

(写真は素和さん、後ろにちらっと岩橋さん(笑))

 

 

収穫祭〜はたごんぼの歌〜

 

くにぎの山に雲が広がる

男たちは、かついで登る

この豊かな土に、手足を触れて

太陽と共に、暮らし生きていた

 

時は流れ、人は流れ

変わらないのはこの土地、もう一度耕そう

 

くにぎの山に声が聞こえる

一年の恵みを、集い祝おう

 

太くて長い、はたのごんぼは、香りをかげばすぐにわかる

大きな葉っぱにお日さんを受けて、ただたくましく育っていく

 

どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ

苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく

 

さあ、あっち行くかこっち行くかはわからない

ただがむしゃらに水を求めて

格好のことは言わんといてくれ、一生懸命生きたこの形

 

どこまでも伸びてはたごんぼ、いのちの限り進んでゆけ

苦労の分だけ味がある、どこまでも芯を通してゆく

 

春夏秋冬と年を越えて、土を耕して暮らしてゆく

この土地の誇りはそこにあった、きっと喜びもそこにあった

くにぎの里に実りがある、今年も元気に迎えよう

人々がまた集まってくる、命の喜び分かち合おう

 

 

Choji『風と土』

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山歩き

京都は美山の山歩き。しばらくこうゆう時間がなかったので、思いがけないお誘いがとてもうれしかった。ライブの翌日、田歌舎のスタッフのみんなといっしょに、藤原誉(ほまる)さんが案内してくれた。福井県との県境、五波峠からゆっくりと2時間ほど。

 

(写真クリックすると大きくなります)

 

歩くほどにさまざまな表情を見せる山。一つ一つの樹や葉や実が、まるでアートのよう。やっぱりこうゆうものにはかなわないんだよなとそんな話をする。

 

 

 

 

 

ずっと歩いて行った先に開けた場所。もう少し澄んでいれば日本海まで見えるそう。

 

 

気づけば2年ぶりの田歌舎。飲み過ぎるのはいつものこと。変わらない気持ちよさのメンバーたちと、やっぱり大好きな場所。

 

 

 

田歌舎

http://www.nantan.zaq.ne.jp/fuajs500/

 

・・・・・・・・・・

 

◆Chojiニューアルバム『風と土』

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●12/17(日)『Welcome to Choji's House! vol.44』

〜Choji活動20年記念〜

横浜サムズアップ

12:00オープン>ライブスケジュール

 


まわせ一升ビン <風と土SLN#3>

 

さて、ツアーでご唱和いただこうと「まわせ一升ビン」。タイトル通り、酒飲みの宴会の歌です。そもそも日本酒を飲むようになったのはツアーへ出てからのこと。東北や北陸の各地で、うまいから飲んでみろと杯を勧められ、覚えたものです。

 

地方集落の僕が好きなコミュニティーには、だいたい下品なおっちゃんがいて。それを上手にいなす、生まれた時からの付き合いの仲間がいて。全く洗練されてないけど、なんだかんだ調和が取れている、そんな輪。山や川に囲まれた地域の暮らしというのは、ユートピアではなく、いかんともしがたい縁のもと、共に生きていく輪なんだと思います。

 

「税金もなんもかんもあがって、下がるのはオレのパンツだけや〜ガハハハハ」

 

飲まない人にとっては迷惑なもんなんでしょうけど、お酒飲んでウダウダと続くしょうもない話も、地域の暮らしが垣間見えて、わりと最後まで付き合ってしまいます。ツアー先の各地でまた「まわせ!まわせ!」とお付き合いください。

 

 

まわせ一升ビン

 

晩酌のつもりが一合二合と手酌酒
生酒だから今夜のうちに飲んでしまおう
酒の肴はうちの畑にあるものでいい
日本人で、ああよかったな そして

 

みんなが集まりゃ、一升ビンを「まわせ!まわせ!」
下世話な話も、飲んだ席だろ「ゆるせ!ゆるせ!」
でかい声で笑う

 

いいとこ来たなと地元の酒を買っておく
土地のものがやっぱり一番だな
山に田んぼに気持ちいい風が吹いている
日本人であぁよかったな そして

 

風呂から上がれば、一升ビンを「まわせ!まわせ!」
明日の話は、飲んだ席だろ「あとで!あとで!」
楽しい酒を飲もう

 

みんなが集まりゃ、一升ビンを「まわせ!まわせ!」
下世話な話も、飲んだ席だろ「ゆるせ!ゆるせ!」
でかい声で笑う

 

せーの「かんぱーい!」

 

 

・・・・・・・・・・

 

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キヨちゃんのバギー <風と土SLN#2>

 

 

キヨちゃん。歌を書いたことを本人に言えずにこれまでやり過ごしてきたのですが、もはやCDとなっては、これを持って報告に行かねばと。

 

ちょ:「喜んでくれるか、怒られるかわからんよ。」

キヨ:「ほな、聞いてみよか。(ニヤッ)」

 

感想はまた。

 

4年前松阪の家に越して、最初に気になったのが、朝早く(夏は6時頃)から聞こえてくる、「ガラガラッ」。手押し車に体重をあずけながら、まるで体の一部のように進めていくキヨちゃん。その角度といい、無駄のない動きといい、おもむろにその上に座る時の自然さといい、キヨちゃんほどスマートに、この手押し車を使いこなしている人を未だかつて見たことがない。そして村中どこにいても出くわす。

 

キヨ:「あんたどこへ行くん」

ちょ:「ちょっと墓へ」

キヨ:「今度は九州へ行くんやてな」

ちょ:「え、なんで知ってんの」

 

いろんなことを聞かれるし、なんでも知っている。そして進むも話すも自分のペースは譲らない。一度うちにニュージーランド人の友達サムがやってきた時も、気が付けばもう話しかけられていて、「あんたも稲刈り行くんか?」って聞かれたらしい。

 

最近、もう年だからと、畑を人に譲ってしまい、通る回数が減ってしまったのが気になるところだけど、CDをそっと座面の下の入れ物にしまうと、今日もいつもと同じスピードで、進んでいった。キヨちゃんかっこいいぜ。あなたには演歌よりもロックンロールがよく似合う。

 

 

 

キヨちゃんのバギー

 

日が昇ればガラガラっとやってくる
大きな声で誰かを呼んでいる

 

朝の7時も8時も9時も10時も
お昼食べたらまた午後から

村の端から端まで、転がしてく

 

どこを通ってもガラガラっと音がする
「あんたどこへ行くんや」と聞いてくる

 

今日も7時も8時も9時も10時も
お昼食べたらまた午後から
村の端から端まで、転がしてく


雨が降ったら合羽で転がしてく
今日も自分のペースを守ってる

 

墓も畑も田んぼもゴミ置き場も
川沿いの砂利でも苦にせず
村の端から端まで、転がしてく

 

「もう暑くてかなわんわ」と言っている
でもかまわず村中を見回ってる

 

墓も畑も田んぼも浅間(せんげん)さんも
川沿いの砂利でも苦にせず
村の端から端まで、転がしてく


今日も変わらずガラガラっとやってくる
大声で話しながら進んでく

 

そして春夏秋冬年を越しても
愛車に手を乗せどこまでも
きっと、東京まで転がしてく

 

村の端から端まで、転がしてく
 

 

・・・・・・・・・・

 

Choji『風と土』

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